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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第839回「負けても納得できるかどうか」
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印刷2025/05/29 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第839回「負けても納得できるかどうか」

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 負けっぱなしの人生だよ,まったく。まずはゲイムに関係ない話をさせてください。

 私,4Gamerで長らく連載なんて持たせていただいているんですがね,本業はプロレスラーなんですよ。これ,幾度となく言ってますけど,いまだに実在のプロレスラーとして信じてもらえてない節があるんです。
 比較的,最近プロレスを見始めた人に「4Gamerで名前は知ってたんですが,本当にプロレスやってたんですね」的なことをまだ言われます。昔から言われてはいましたが,今回は20代前半の人に。時代は巡るんですね。
 私がこの連載とプロレスを続けている限り,延々と起こる現象なんでしょうね。私,生きてますよー。なんなら,今がキャリアで一番試合数は多いくらい。

 私は土日に加えて,平日にも1日はほぼ試合しているスケジュールで生きています。
 で,ですよ。この前の日曜日,鈴木みのるという超有名プロレスラーと試合してきました。1vs.1で。私がただのプロレスファンだったときから,プロとして活躍している選手。
 そんな選手とこのたび,戦うことになったんです。ベルトを懸けて。まあ,ケツ論から言うと負けたんだけれども。私,大一番では大体負けています。そういう人生なんです。

 でも,負けたときに毎回思う。成長したなって。今回はとくに。
 というのもね,人間は勝つことを目標に生きているところがあります。勝ち負けは必ずついて回ります。近年では「他人と比較するなんて」という考え方もあるようですが,上下や勝敗からは避けて通れません。だって,人間は数字と共に生きてるんですから。
 ただ,それだと強いヤツが絶対の世の中になってしまいます。でも世の中はそうではない,と私は思っています。誰しもが勝利を目指して生きているんですが,実は勝利そのものよりも「勝利条件をどう設定するか」のほうが大切だと私は思っているからです。

 例えば,学力のランキング。全国1位の人以外は全員が負けているということになります。ですが,現実はそうではない。
 トップ100に入ることが勝利条件の人もいるだろうし,そもそも順位ではなく平均50点を取ることが勝利条件の人もいます。受験的なものであれば,合格ラインに達すれば勝利という人もいるでしょう。
 場合によっては,スポーツや趣味に没頭するために平均値さえクリアすればOKとする人もいるかもしれません。

 人生も同じことなんです。収入,地位,財産,友人の数,フォロワー数……人によって,価値観が違うんです。
 勝利条件をどう設定して,それに向けて頑張るか。逆説的ですが,それに他人の意志は関係ありません。自分がどう納得できるか。それのみです。
 その上で,勝つこともあれば負けることもあります。私は,勝負事に関しては負けてばっかりです。

 ですが私の人生の勝利条件的には,問題ありません。「負けてもタダで起き上がらなければセーフ」という,ゆるゆる条件で人生を送っています。
 負けても,ちゃんと自分の成長につなげられれば,それは本当の意味での負けじゃない。自分でそう位置づけてます。なので,鈴木みのるとの大一番には負けたんだけども,私は負けていないです。

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 で,「Winning Post 10 2025」PC / PS5 / Nintendo Switch / PS4)について。プレイするのを迷っていましたが,ここに来て始めてしまいました。そして驚きました。
 ゲイムの雰囲気はもちろん変わってないのですが,レースの重みが変わりました。これまでのシリーズ作品は愛馬がレースに勝つか負けるか,だった印象があります。
 でも,今作は違うんですよ。勝ち方はもちろん,負け方によっても,馬の成長するパラメータが変わってくるんです。これ,私的には本当に衝撃で。こんな形でリアルに寄せてくるとは思いませんでした。

 多くのプロスポーツや勝負事がそうなのですが,本来は勝ち方や負け方も問われるんですよ。記録には勝ちや負けしか残らないんですけども。
 プレイヤー視点で考えると,ずっと勝ち続けられる人はいないんです。プロボクシングの井上尚弥選手は,世界を相手にしても無敗を続けています。ですが,普段の練習では自分の設定した勝利条件で何度も負けているんだと思います。
 そして,その練習の負けから成長を生み出している。完全な憶測なので間違っていたら恐縮なんですが,誰よりも負けているから誰よりも強くなっているんじゃないかと私は思うのです。勝つために負けるというか。

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 競馬もそうなんだと思います。勝ったからといって無条件に強くはならないし,負けたからといってもそれは同様。1つの勝ちや負けから何を得るかって話なんだと思うんです。
 その意味で,今作の負け方も成長に影響するって部分に奥深さを感じました。勝つまでロードし続けるってプレイを今まではしていたんですが,今作は負けを受け入れられる。そういう作りになっています。
 もちろん,面白いです。なんなら,ウイポシリーズで一番好きかもしれません。

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 というわけで今週は,本業で負け,ゲイムでも負け続けているけど成長を自覚できて楽しいって話でした。周りから見える勝った負けたも重要だけど,それって突き詰めると見られ方の1つでしかありません。
 たとえ負けても納得できるかどうか。そこをこれからの人生も大切にできれば,まだまだ楽しく生きられるんだろうなと思ったってお話でした。
 いい話! 負けてるのに! 今週はこんなところで。また来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「Winning Post 10 2025
PlayStation 5:「ツーポイントミュージアム
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,5月31日(土)11:20より東京・新宿高島屋1階JR口特設会場大会「Dramatic Dream Takashimaya Vol.3」を,6月1日(日)17:00より愛知・中日ホール&カンファレンス大会「名古屋ファイト・フィーバー 2025」を,3日(火)17:30より東京・上野恩賜公園野外ステージ大会「そうだ!ビアガーデンプロレスに行こう2025」を開催します。なお,ディーノ選手は名古屋大会と上野大会には出場しますが,新宿大会への出場予定はありません。この件についてディーノ選手は「ショッピングを楽しむ場所で半裸になって戦うなんて,恥ずかしいから……」と語っていました。
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