4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」，2025年6月9日〜6月15日

　海藻を食い荒らすウニを集めて廃棄予定のうどんで育てたという，フードロス面でも環境面でも一石二，三鳥ぐらいありそうなウニの育成に成功したりした2025年6月9日〜6月15日，4Gamerに掲載された記事は408本でした。ウニなんか，筆者はここ数年，食べたことがありません。世界のあちらこちらからキナ臭いニュースも聞こえてきて不安ですが，なにはともあれ，Weekly 4Gamer，始まるよ〜。

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　E3の事実上の後継とも呼べる夏の大規模ゲームイベント「Summer Game Fest 2025」ですが，日本時間6月7日早朝にYouTubeシアターで開催された発表会に続き，関係者やメディアが実際にゲームをプレイしたり開発者の話を聞いたりする「Play Days」がロサンゼルス市内の某所（筆者が知らないだけですが）で行われました。そんなわけで，先週も先々週に引き続き，多数の関連記事を掲載しています。

　ショーケースイベントで電撃発表されて反響を呼んだ「バイオハザード レクイエム」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）では，ゲームの序盤と思われる約20分間のシーンのプレイレポートを「こちら」に載せました。主人公は，これまでのシリーズ作品とは一線を画す「怖がりキャラクター」とのことで，開発コンセプトは「やみつきになる恐怖」。めちゃくちゃ怖いけどやめられない，というあたりを狙っているんだそうです。へー。「こちら」の追加情報にもあるように，待望の一人称と三人称の切替機能も実装されます。一人称視点とか，ますます怖そうじゃないスか。


　また，2020年に制作が発表されたものの，2023年6月のトレイラー公開から新情報の絶えていたカプコンの完全新規IP，「プラグマタ」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）の試遊レポートや，バンダイナムコエンターテインメントが2026年のリリースを予定している「CODE VEIN II」」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）のプレゼン記事なども見逃せません。

4Gamer「Summer Game Fest 2025」
掲載記事一覧

「Summer Game Fest 2025」公式サイト

　続いて，日本時間6月9日には「Summer Game Fest」の関連イベントの1つ「Xbox Games Showcase 2025」の配信が行われました。大きなビッグサプライズはやはり，Xboxプラットフォーム向けの携帯ゲーム機の発表でしょう。先週のアクセスランキングトップ10では，堂々の第1位に輝くほど注目されました。詳しくは下のほうで。

　また，「ポケモン」シリーズで知られるゲームフリークの新作「Beast of Reincarnation」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）の制作も発表されています。舞台となるのは終末後の日本で，穢れ人として疎まれてきた主人公のエマが，「輪廻の獣」による滅亡から人類を救うため，腐蝕犬クゥと共に巨大な敵に立ち向かっていくとのこと。グラフィックスの雰囲気がいい感じです。続報を待て！


　さらに，Activision Blizzardの大人気シリーズ最新作「Call of Duty: Black Ops 7」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One）や，「ペルソナ」シリーズの最新作「ペルソナ4 リバイバル」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）が発表されたりしました。
　詳しくは，公式サイトや以下のまとめ記事などを参照してください。

4Gamer「Xbox Games Showcase」掲載記事一覧

「Xbox Games Showcase 2025」で発表された全ての情報まとめ! 本日からプレイ可能なゲームもあり!!

　さらにさらに，「Summer Game Fest」の関連イベントである「PC Gaming Show 2025」の配信も，日本時間6月9日早朝に行われ，筆者以外の4Gamer編集部は寝るヒマもありません。大丈夫なんでしょうか。
　こちらの配信では，「プリンス・オブ・ペルシャ」シリーズ初となるローグライクなプラットフォークアクション「The Rogue Prince of Persia」（ザ・ローグ：プリンス オブ ペルシャ）の正式リリース予定日や，新作ホラーアドベンチャー「No, I'm not a Human」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）のデモ版がSteamで公開されたというお知らせなどに加え，「EVE Online」の世界をベースにしたサバイバルMMO「EVE Frontier」の制作発表などが行われています。

4Gamer「PC Gaming Show 2025」掲載記事一覧

「PC Gaming Show 2025」公式サイト

　情報過多で脳ミソがパンクしそうですが，PCゲームつながりで書きますと，Steamでは現在，「Steam Nextフェス」の6月バージョンを開催中です。ご存じのように，“これから登場するゲームの祭典”を謳うイベントで，数多くの体験版が公開されたほか，開発者によるライブストリーミングなどが楽しめたりします。
　イベントの期間は日本時間6月17日2：00まで。体験版の公開は続きそうなので，とくに急ぐ必要はない気もするんですが，せっかくだから急ぎましょう。

「Steam Nextフェス」6月バージョン

　さてさて，そんなわけで，今回もはりきって，始末に負えないほどの新情報明らかになった4Gamerと世界のゲーム業界の1週間をさっくり振り返ってみましょう。さっくり。

※以下，PlayStationはPS，Nintendo SwitchはSwitch，スマートフォンはスマホなどと略記します。

先週のアクセスランキング

　先週のアクセスランキングトップ10，栄光の第1位はXboxの名前を冠する携帯ゲーム機「ROG Xbox Ally」と「ROG Xbox Ally X」が「Xbox Games Showcase 2025」で発表されたという驚きのニュースでした。キター！　って雰囲気ですかね。ミナミー！


　MicrosoftとASUSTeK Computerが共同開発した新ハードですが，4Gamerは今回の発表に際し，プレビューイベントのプレビューイベントとも呼べる極秘イベントに参加してきました。かなり，秘密っぽいです。公式ブログであるXbox Wireの記事では，「ROG Xbox Ally」はカジュアルからコアプレイヤーまで，すべてのゲーマー向け。「ROG Xbox Ally X」は究極の高性能ハンドヘルドデバイスであると書かれています。
　Windows 11 Homeのカスタム版を搭載し，それ自体でプレイできるほか，クラウドを経由したプレイや，別室にあるXboxを使用したリモートプレイにも対応するとのこと。発売時期は2025年のホリデーシーズンで，価格は未発表。さらなるディテールは，追って発表される予定ですので，楽しみにしていましょう。
　世の中はSwitch 2で大盛り上がりですが，ライバル出現ってところですかね。SIEがPS6の登場に合わせて携帯ゲーム機をリリースするなんて，まことしやかな噂も飛び交っているので，筆者の予感によれば，ハード界隈はこれからますます熱くなりそうです。あっちっちのち。

ROG Xbox Ally シリーズが登場: 『Clair Obscur: Expedition 33』、『Gears of War: Reloaded』を、あらゆる場所で楽しもう

　続く第2位は，「スプラトゥーン」シリーズの最新作となる「スプラトゥーン　レイダース」を任天堂が発表したというニュースでした。アナウンストレイラーも公開されています。
　「スプラトゥーン」シリーズは，人間に変身できるイカたちがインクを撃ち合って陣地を広げたり，敵を倒したりする対戦アクションですが，今回はシリーズ初となるスピンオフタイトル。謎の「ウズシオ諸島」を舞台に，新たな主人公の「メカニック」が，すりみ連合と共に冒険を繰り広げるとしか発表されておらず，ジャンルや詳細は今のところ不明ですが，イカしたゲームになりそうです。
　Switch 2専用タイトルとして開発されており，発売予定日も未発表。続報に期待しようじゃなイカ。


　そして第3位は，4Gamer恒例の新ゲームハード分解レポートで，今回の犠牲は6月5日に発売されたばかりのSwitch 2でした。人々のギャー！　という悲鳴が日本だけでなく世界から聞こえてきそうです。
　バラシの詳細は記事に譲りますが，変な笑いを浮かべて分解を担当した編集部の小西利明は，主なチップ類をすべてシールドで覆うなど電磁波対策が徹底されており，任天堂らしい，堅実な設計ぶりが窺えるとかなんとか語っていました。言うまでもありませんが，良い子はマネしないでね。

【先週のアクセスランキング詳細】

【第1位】 Xboxの名を冠する初の携帯ゲーム機「ROG Xbox Ally」が発表！　MSとASUSが共同開発したハードにカスタム版Windows 11を搭載	【第2位】 スプラトゥーン最新作「スプラトゥーン レイダース」，Nintendo Switch 2専用タイトルとしてリリース決定
【第3位】 「Nintendo Switch 2」分解レポート。Switchの構造を踏襲しつつ，信頼性を高める工夫が随所に見られる	【第4位】 ペルソナシリーズ最新作「ペルソナ4 リバイバル」が発表に
【第5位】 「Gジェネ エターナル」，新イベント「マップイベントVol.1」を6月16日12：00から開催。今後のロードマップも明らかに	【第6位】 「パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード」，Switch/PS4版のサービスを2025年11月12日9：59をもって終了
【第7位】 ［プレイレポ］「バイオハザード レクイエム」は原点回帰の究極形態か？　廃病院からの脱出で味わった恐怖体験	【第8位】 新作「バイオハザード レクイエム」2026年2月27日に発売決定。壊滅したラクーンシティで繰り広げられるサバイバルホラー
【第9位】 「レインボーシックス シージ エックス」サービス開始。無料アクセスを導入し，新モード「デュアルフロント」など多数の新要素を実装	【第10位】 ゲームフリークによる新作アクションゲーム「Beast of Reincarnation」が発表に。2026年発売予定

先週のタイトルランキング

　先週，もっとも読者の注目を集めたタイトルランキングですが，第1位に「スプラトゥーン　レイダース」，第2位に「バイオハザード レクイエム」，そして第3位に「ペルソナ4 リバイバル」と，新発表タイトルが続きました。今年のゲームも豊作になりそう。遊ぶ時間が欲しい。

　第4位に入った「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」（iOS / Android）では，新イベント「マップイベントVol.1」の開催が発表されました。さまざまなシリーズのユニットが登場するマップの攻略を目指すイベントで，SSRキャラクターの「カトル・ラバーバ・ウィナー」，SSRサポーターの「ドクターJ＆ピースミリオン」の獲得が可能とのこと。
　イベントの開始は6月16日12：00が予定されています。おっと，今日じゃないですか。


　そんでもって「レインボーシックス シージ エックス」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One）が第9位にランクイン。6月10日に基本プレイ料金が無料になったりする大型アップデートを実施し，「レインボーシックス シージ」から，現在のものに名称変更されています。エーックス。
　今を去ること10年前の2015年にリリースされた「レインボーシックス シージ」は，トム・クランシー氏の小説を原作とした「レインボーシックス」シリーズの1つで，インドアアタックにフォーカスしたオンライン対戦アクションです。クランシーものらしく，なかなか歯ごたえのあるハードなタイトルで，発売前にE3などで説明を受けたときは，正直，人気出るんだろうか？　などと思ったりもしていましたが，結果として10年もサービスが続くUbisoftの大ヒット作になりました。
　アップデートでは，常設モード「デュアルフロント」や，5種類のマップ，破壊可能オブジェクトなど，さまざまな要素が追加されたそうです。

【先週の注目タイトル詳細】

【第1位】 スプラトゥーン　レイダース	【第2位】 バイオハザード レクイエム
【第3位】 ペルソナ4 リバイバル	【第4位】 SDガンダム ジージェネレーション エターナル
【第5位】 スプラトゥーン3	【第6位】 モンスターハンターワイルズ
【第7位】 パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード	【第8位】 ストリートファイター6
【第9位】 レインボーシックス シージ エックス	【第10位】 ゼンレスゾーンゼロ

先週の注目記事

　今日も今日とて，プレイレポートやイベントレポート，インタビュー，企画記事，新作情報などを中心に，気になる記事をピックアップしました。イベントに次ぐイベントで，誌面をすっかり持っていかれ感じですが，実は，ほかにもいろいろ載せていたんです。そうなんです。


　さて，高解像度化，微細化が進むゲームグラフィックスですが，一方で初代PSを思わせるポリゴン数の少ないローポリゲーム，それもホラージャンルのタイトルを愛好する人々も少なくありません。実際，「EEK3 Indie Games Showkase」という低解像度マニア向けインディーズホラーゲームのイベントが毎年開催されたりしています（関連記事）。そんなローポリホラーをまとめて紹介する企画記事を6月13日に掲載しました。
　画像表現が粗いからこそ想像力が入り込む余地が生まれ，闇の奥に何かが見えるような気がして恐怖感が深まるという感じですね。ゲームはグラフィックスだけでない，ということがよく分かりますが，記事で面白そうなタイトルを見つけたら，試しにプレイしてください。


　続いて，上にも書いた「Steam Nextフェス」6月バージョン開催に合わせて，ReLU Gamesの新作「MIMESIS」の体験版が公開されました。
　人間を複製する奇妙な雨が降る世界，雨を避けられる唯一の場所である古い「トラム」を仲間と共に動かしてサバイバルに挑むというというオンラインCo-opですが，もしかしたら，仲間の誰かが雨によって複製された，人間そっくりのMimesisかもしれないわけです。
　と，ここまでなら人狼系の新作という感じですが，Mimesisを操作するのが人間でなくAIであるというのが最大のミソでしょう。以前なら，「そんなんすぐ分かるんじゃね」と思うところですが，最近のAI技術の劇的な進歩っぷりを見る限り，なかなか分からないかもしれないという気がします。製品版のリリースは，今年の第3四半期が予定されています。

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