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Ryzen AI Max+ 395を採用した携帯型ゲーミングPC「GPD WIN 5」のクラウドファンディングキャンペーンが近日中にスタート
高いスペックを備えているのが見どころだ。クラウドファンディングサイト「Indiegogo」に同製品のプレローンチページがオープンしており,GPDの公式Xによると近日中の開始を予定しているという。
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GPD WIN 5は,7インチサイズで,解像度1920×1080ドット,最大リフレッシュレート120Hzの液晶ディスプレイを搭載した携帯型ゲームPCだ。2023年に登場した前世代製品の「GPD WIN 4」の正統進化モデルと思いきや,大きく異なっている。
GPD WIN 5とGPD WIN 4では,バッテリーの取り扱いが変わり,GPD WIN 4までのGPD WINシリーズは,バッテリーを内蔵していたのに対して,GPD WIN 5では外付けバッテリーに変更となった。
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この変更は,おそらく搭載CPUに起因するものだ。GPD WIN 5に採用するRyzen AI Max+ 395は,16基のZen 5世代CPUコアと,RDNA 3.5世代のGPUコア「Radeon 8060S」,さらにAI処理ユニットを統合した高性能ノートPC向けのAPUである。GPD WIN 5の場合,CPUのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は,標準設定時で45W,最大で75Wで,小型ゲームPCとしては非常に多く,この消費電力に合わせてバッテリーを内蔵しようとすると,筐体が大型かつ重くなってしまう。
バッテリーを外付けにしたことで,GPD WIN 5の公称本体重量は約565gと,携帯型ゲームPCとしては軽めだ。ただ,容量80Whの外付けバッテリーを取り付けると約915gになってしまうので,長い時間手に持って使うのは難しい。携帯型ゲームPCというよりは,高性能小型PCといった立ち位置といえるかもしれない。
その分,性能はかなり高いようで,GPDの検証によると,多くの大作ゲームにおいて画質設定を「Medium」,または「High」に設定した状態でも60fps以上でプレイできるという。これまで携帯型ゲームPCは,画質設定を「Low」にしてゲームをプレイすることが一般的だったが,Ryzen AI Max+ 395搭載製品では,それは当てはまらないようだ。
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GPD WIN 5は,ゲームパッド部分も強化しており,左右のアナログスティックには,静電容量式センサーを採用するという。なお,GPD WIN 5の製品情報ページに記述がないため,GPD WINシリーズの特徴だった物理キーボードは搭載しないと思われる。
従来のGPD WINシリーズから大きく変わったGPD WIN 5だが,どの価格帯での販売となるのか気になるところだ。
IndiegogoのGPD WIN 5プレローンチページ
GPD WIN 5製品情報ページ
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