お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
PCIe 5.0対応でさらに速くなったM.2 SSD「WD_BLACK SN8100」が6月中旬に発売。容量は1/2/4TBで,容量8TBモデルも後日発売
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2025/05/14 10:00

ニュース

PCIe 5.0対応でさらに速くなったM.2 SSD「WD_BLACK SN8100」が6月中旬に発売。容量は1/2/4TBで,容量8TBモデルも後日発売

 2025年5月14日,SanDiskは,ハイエンド市場向けSSD「WD BLACK」シリーズの新製品として,PCI Express(以下,PCIe) 5.0 x4接続に対応するゲーマー向けM.2 SSD「WD_BLACK SN8100 NVMe SSD」(以下,SN8100)を発表した。
 記憶容量1/2/4/8TBの4種類をラインナップしており,それぞれにヒートシンクなしモデルとヒートシンク付きモデルが存在する。

WD_BLACK SN8100 NVMe SSD。手前がヒートシンクなしモデルで,奥側がヒートシンク付きモデル
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / PCIe 5.0対応でさらに速くなったM.2 SSD「WD_BLACK SN8100」が6月中旬に発売。容量は1/2/4TBで,容量8TBモデルも後日発売

 1/2/4TBのヒートシンクなしモデルは,6月中旬発売の予定で,税込のメーカー想定売価はのとおり。8TBモデルは年内発売の予定だ。

表 SN8100のラインナップと想定売価,発売時期
記憶容量 ヒートシンクの有無 想定売価(税込) 発売時期
1TB ヒートシンクなし 2万6600円前後 6月中旬
ヒートシンク付き 未定 今秋予定
2TB ヒートシンクなし 4万1000円前後 6月中旬
ヒートシンク付き 未定 今秋予定
4TB ヒートシンクなし 7万4400円前後 6月中旬
ヒートシンク付き 未定 今秋予定
8TB ヒートシンクなし 未定 2025年内
ヒートシンク付き 未定 2025年内

 なお,2025年2月にSanDiskは,Western Digitalから分社化しており,一般消費者向けSSD製品やmicroSDメモリカードなどは,SanDiskが継承している。

SN8100のヒートシンク付きモデル
画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / PCIe 5.0対応でさらに速くなったM.2 SSD「WD_BLACK SN8100」が6月中旬に発売。容量は1/2/4TBで,容量8TBモデルも後日発売

 冒頭でも触れたとおり,SN8100は,Western Digital時代も含めたSanDisk製品としては初めて,PCIe 5.0 x4接続に対応するM.2 SSDだ。PCIe 5.0は,これまで主流だったPCIe 4.0と比べて2倍のデータ転送速度を誇るインタフェースである。対応するSSDコントローラと組み合わせることで,SSDからの逐次読み出し(シーケンシャルリード)速度や,SSDへの逐次書き込み(シーケンシャルライト)速度を大幅に高速化できるのが大きな特徴だ。
 実際,SN8100は,逐次読み出し速度14900MB/s,書き込み速度14000MB/s(※容量2/4TBモデルの場合)と,PCIe 4.0 x4世代のSanDisk製SSD「SN850X」の7300MB/s,6600MB/sと比べて,大幅に速くなった。

 同様に,ランダムアクセス性能も強化されている。SN850Xが,ランダム読み出し性能120万IOPS,ランダム書き込み性能110万IOPSだったのに対して,SN8100はそれぞれ230万IOPS,240万IOPSへと,こちらも大幅な高速化を実現した。
 大規模なゲームのデータサイズは,増える一方であるが,SN8100であれば,OSやゲームの起動,データ読み出しも速くなるかもしれない。

SanDiskによるSN8100のベンチマークテスト結果
画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / PCIe 5.0対応でさらに速くなったM.2 SSD「WD_BLACK SN8100」が6月中旬に発売。容量は1/2/4TBで,容量8TBモデルも後日発売

 また,8TBという大容量モデルをラインナップしているのも,大きな見どころであろう。データサイズが100GBを超えるゲームも珍しくない昨今では,記憶容量1〜2TB程度だと,多数のゲームをインストールするとたちまち不足しがちだ。また,SSDは原理的に,空き容量が少なくなると読み書きが遅くなる。容量は多いほど速度面でも有利になるわけだ。
 記憶容量4TBのSSDは珍しくないが,その2倍の8TBとなると,まだまだ選択肢は少ない。価格はかなり高くなるだろうが,ゲーマーにとっての選択肢が増えたことは,歓迎できるだろう。

SN8100の主な特徴
画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / PCIe 5.0対応でさらに速くなったM.2 SSD「WD_BLACK SN8100」が6月中旬に発売。容量は1/2/4TBで,容量8TBモデルも後日発売

 そのほかに,PCIe 4.0 x4世代のSSDと比べて,電力効率が高まり,消費電力が減っているのも特徴だ。逐次読み出し時の消費電力は約6.4Wで,約6.55WだったSN850Xよりも,わずかに減っている。また,消費電力あたりのデータ読み出し性能は2倍以上に向上しているとのこと。
 高速なSSDは動作中に温度が高くになりがちで,過度の発熱による性能低下が気になる人もいるだろうが,電力効率の向上したSN8100は,安定した性能を発揮できそうである。

SN8100 1/2/4TBモデルの主なスペック
画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / PCIe 5.0対応でさらに速くなったM.2 SSD「WD_BLACK SN8100」が6月中旬に発売。容量は1/2/4TBで,容量8TBモデルも後日発売

 PCIe 5.0 x4対応のM.2 SSDは,どこのメーカー製でも高価ではあり,容量単価だけなら既存のPCIe 4.0 x4対応SSDのほうが割安だ。ただ,ゲームをインストールするストレージは,可能な限り最高の性能を求めたい人なら,SN8100は選択肢に入れる価値がありそうである。

SanDisk公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    SanDisk

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:05月14日〜05月15日