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カフカ的な不条理に満ちた世界で巨人警官の監視を振り切れ! 「Militsioner」最新デモを公開中[BitSummit]
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居心地の悪い不気味な精神世界を描き続けた作家,フランツ・カフカにインスパイアされたという「Militsioner」は,一人称視点のサンドボックス型シミュレーションゲームだ。雲を突き抜けるような巨大な警官ミリッショナーが中心部に座り込んでいる,シュールな東欧の田舎町が舞台となる。
主人公は何らかの犯罪の濡れ衣を着せられてしまい,ミリッショナーだけでなく町の住人たちからも監視されている若者だ。ミリッショナーから見えない場所で活動をしたり,彼とコミュニケーションを図って機嫌を変えたりすることによって,翌日の13:00になったら来るという列車に飛び乗り脱出を試みる。
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「Demo 3.0」と名付けられている最新デモは,ミリッショナーにつままれた状態で「容疑者のお前は,まだ町から出られないからな」と説教される場面から始まる。マウスのホイールで会話を選択し,ミリッショナーを故意に怒らせたり,好意を持たせて隙を作らせたりしていると,チケット売場の人物から「偽の切符がある」という情報を聞きつけた。
ミリッショナーのアニメーションやボイスはだいぶ向上しており,ランダムに主人公を屋根の上に乗せたり,主人公が渡した食べ物を口にしたり,ほかのNPCとインタラクションしたりもするという。
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ミリッショナーの感情はのちに発生する洪水の水量の変化と連動しており,それに伴い町の様子が変化し,抜け道やシークレット要素が現れるようだ。「なぜ,ミリッショナーを怒らせるような会話を選択する必要があるのか」というプレイヤーの動機付けも,この連動によって鮮明になっている。
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NPCたちもチューンアップされている。例えば,彼らの願いを叶えてあげると主人公に好意を抱き,ミリッショナーから尋問された際には主人公のために虚偽の証言をしてくれる──そんなアリバイシステムを搭載している。
会場ではゲームの序盤してプレイできなかったため,大きな変化までは確認できなかったが,ほかにも自動販売機や公用車,ビデオデッキなど,インタラクト可能なオブジェクトが豊富に用意されているとのことだ。
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本作のSteamストアページではオープンプレイテスト参加者を募集しているが,すでに受付開始から1か月ほど経過しているため,実際に参加できるかは不明だ。それだけに,BitSummit会場のデモは希少なプレイ機会といえる。本作が気になっているイベント参加者はチェックしておくといいだろう。
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「BitSummit the 13th」公式サイト
4Gamer「BitSummit the 13th」まとめページ
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- ライター:奥谷海人
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