DRIMAGEは,2025年8月19日に正式サービス開始を予定しているスマホ向けアプリ
「OZ Re:write」(
iOS /
Android)のオフラインイベント
「OZ Re:write リリース直前イベント」を,2025年7月27日に東京・秋葉原で開催した。
会場には,開発スタッフや出演声優が登壇するトークステージのほか,フォトスポットやゲームの試遊ブースも用意され,多くの来場者で賑わっていた。
本稿では,そのなかから実際にプレイできた
先行試遊体験の様子と,
タイトルの魅力が紹介されたステージの模様をお届けする。
物語の幕開けを体験
「OZ Re:write」試遊レポート
会場に設置されていた試遊ブースは,本作の事前登録を済ませていれば誰でもプレイ可能となっていた。プレイできたのは,
全編フルボイスで展開されるプロローグで,プレイヤーである主人公が勇者として異世界
「メルヘン大陸」へと召喚される,物語の幕開けを描いた内容だった。
ゲームをスタートすると,主人公(プレイヤー)のスマートフォンにドロシーから着信が入り,スライド操作で通話が始まる
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どうやら主人公は,物語を創っている途中だったようで,ドロシーから「未完成でもいいから聞かせて」と頼まれる
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選択肢を選びながら物語を進めていくと,名前(プレイヤーネーム)を入力する場面が現れ,そこから舞台は異世界「メルヘン大陸」へと移っていく
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場面が異世界「メルヘン大陸」へと移ると,ドロシー,
ライガー,
ゼノア,
クロエといったキャラクターたちによる
勇者召喚の会話が繰り広げられる。
怪しいとされる書物に従って召喚の場所を探すドロシーと,その真偽を疑う3人の前に,突如として召喚陣が現れ,地響きとともにその中心から主人公が姿を現す。
召喚された勇者が主人公であることに驚いたドロシーは,彼が自分の知り合いであり,かつて現代世界で出会った相手であることを思い出す。
この思いがけない再会に戸惑うドロシーと主人公の前に,彼女を追ってきた獣人の国に属する
ビーストリム軍が襲いかかってくる。
襲いかかってきたビーストリム軍にライガーが立ち向かう場面から,チュートリアルバトルが始まる。途中からはゼノアとクロエも登場し,戦闘に加わっていく
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本作の
バトルはセミオート形式となっており,各キャラクターが持つ固有スキルは任意で使用できる。難しい操作は必要なく,基本的にはバトルを見守るスタイルのため,アクションが苦手な人でも気軽に楽しめる。
そのぶん,自身の操作で状況を打開するタイプではなく,敵に応じたパーティ編成によって戦いを勝ち抜いていく,戦術重視の内容だ。
バトル中に条件を満たすと,キャラクター専用のスキルが使用できる。発動は,該当キャラクターのアイコンをタップするだけ。スキルを使うとアニメーション演出のカットインが入り,キャラクターが迫力あるアクションを繰り出す
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平和主義者で戦いを好まないドロシーは,ビーストリム軍との共存を望んでいた。しかし,彼らは
“森の厄災”から民を守るという女王の約束が反故にされたと主張する。
ドロシーは,勇者とともにすぐにでも森の厄災に対処すると伝えるが,ビーストリム軍は,女王が持ち込んだ地球文明こそが災厄を悪化させ,メルヘン大陸を穢していると考えており,話し合いは平行線のまま。やがて,再びビーストリム軍との戦闘に突入する。
メルヘン大陸は現代の地球とつながりがあり,地球のさまざまな文明の影響によって,人々の生活も便利な方向へと変化していたようだ
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ビーストリム軍のホカイザーは,地球文明に反対する理由のひとつとして,チョコミントの味を挙げている。筆者はチョコミントが好きなので,それを奇食扱いされるとなると,ホカイザーとはどうにも気が合いそうにない
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2度目のビーストリム軍とのバトルではドロシーも参戦するが,ホカイザーとその兄
ホレキサンダーの圧倒的な力により,ドロシーたちは苦戦を強いられる。
戦いのさなか,退避できなかった主人公にビーストリム軍の攻撃が迫るが――その瞬間,主人公の
“勇者の力”が発動し,形勢は逆転。ビーストリム軍を退けることに成功する。
逃げ遅れそうになった主人公に,ドロシーが手を差し伸べる。主人公がその手を取った瞬間,“勇者の力”が目覚め,発動した
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バトルが終わり場面が落ち着いたところで,主人公があらためて問いかけ,ドロシーがそれに答える。そこで,今回の試遊体験は終了となった
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試遊できた内容は以上だ。続くステージイベントでは,日本国内での運営を担うDRIMAGE JAPANの
阿部氏が登壇し,本作の概要や特徴について紹介を行った。試遊では明かされていなかった設定なども,ここで詳しく語られていた。
ステージでは世界観やゲームシステムの全体像を紹介
DRIMAGE JAPANで本作の運営を担当する阿部氏
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阿部氏の紹介によると,本作は登場する英雄たちと絆を育んでいく,新感覚の異世界リライトファンタジーとなっている。
大きな特徴は
“遊べるアニメ”というコンセプトで,2Dセル風アニメーションが随所に盛り込まれており,まるでアニメを見ながらゲームを楽しんでいるかのような体験が味わえる。
実際に試遊でも,バトル中にアニメーション演出がしっかりと挿入されていた。
また,物語の舞台や設定についても詳しく紹介された。
創造者(オズ)と呼ばれる人物が,おとぎ話のような想像力によって創り出した世界が「メルヘン大陸」であり,その大陸は
7人の魔女によって統治されていることが明らかにされた。
しかし,ある事件をきっかけに創始者オズが姿を消し,それと同時に「混沌」がメルヘン大陸に広がり始める。魔女の子どもたちではそれに抗う力が及ばず,やがて,
大地に“無”から“何か”を生み出す「構想力」を持つ勇者を求めるようになる。この勇者こそが,プレイヤー=主人公なのだ。
本作は,数多くのキャラクターが登場する
キャラクター収集型RPGでもあり,彼ら彼女らとの絆を深めていくことで,より強い愛着が生まれ,世界観への没入感も高まっていく点が大きな魅力となっている。
なかでも注目したいのが,本作独自の要素である
「ミラーグラム」。これは「OZ Re:write」の世界に存在するSNSで,キャラクターと仲良くなっていくと,DM(ダイレクトメール)が届き,特別なエピソードが開放される仕組みになっている。
ステージイベントでは,ミラーグラムに関する映像も一部公開されており,キャラクターをカメラで撮影するようなシーンのほか,阿部氏によると,その後にキャラクターから電話がかかってくる演出も用意されているという。
正式サービス時には
42人のキャラクターが登場予定とのことで,どんなキャラクターと出会えるのか,今から楽しみだ。
一部キャラクターの紹介も行われ,試遊に登場していたドロシーをはじめ,マンチキン王国委員会や,敵対勢力として描かれるビーストリムのキャラクターたちが披露された。ドロシーは試遊の段階ですでにメルヘン大陸に登場していたが,もともとはロンドン生まれで,高校時代に渋谷へ転校している。現代世界で主人公と出会ったというバックボーンも,しっかりと設定されていた
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続いて,阿部氏からバトルシステムについての紹介が行われた。
本作のセミオートバトルシステムは,キャラクター体験をカジュアルに楽しみたいプレイヤーでも始めやすい。それでいてパーティ編成やスキルの発動タイミングにこだわりたいコア層にもアプローチできる点が,この方式を採用した理由だという。
また,試遊中には意識しなかったものの,本作には属性による相性が存在し,いわゆる「じゃんけん」のような
三すくみの関係になっていることが明らかにされた。
さらに,キャラクターには
ガーディアン,
ナイト,
ファイターといったクラスが用意されているほか,
前衛・中衛・後衛といった配置によって戦略が変化する要素も紹介された。
主人公が持つ特別な力
「勇者の力」には複数の種類があり,回復や攻撃,サポートなど,その効果はさまざまだ。
あらかじめ設定しておけば自動で発動してくれるため,属性やクラス,隊列といった要素を踏まえて「勇者の力」を組み合わせれば,より戦略性の高いバトルが楽しめそうだ。
ゲーム紹介のステージイベントは以上となる。試遊を含めて,本作の世界観や物語性,ゲーム性,そしてコンセプトに触れられる,十分に充実した内容だった。
このほかにも,本作の開発を手がけるMACOVILLのスタッフによるトークステージや,ユーザーから寄せられたQ&Aセッション,さらに阿部氏が登壇し今後のロードマップを発表したステージなども実施された。これらの模様は,会場の雰囲気も含めて別記事でレポートするので,ぜひあわせてチェックしてほしい。