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田舎でタヌキが自転車技を決める「TANUKI: Pon's Summer」,言葉の代わりに全身で表現する会話がかわいい[BitSummit]
ローポリホラーを中心に,個性強めなインディーゲームのパブリッシングとしての印象が強いCRITICAL REFLEXだが,ほっこり暖まるビジュアルのタヌキが目立っていた。
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プレイヤーが操作するのは,タヌキのポン。約1か月後に迫ったタヌキ祭りに向けて,郵便局で働きながら,荒れ放題な神社の建て直しを目指す。
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ポンは自転車を乗りこなし,BMX(Bicycle Motocross,自転車競技の一種)の技を決めながら,夏の田舎町を駆け抜ける。田舎町といっても,ジャンプ台やちょうどいい手すりが点在する。
自転車で勢いを付けて,ジャンプボタンを長押ししてから放すと大きく飛び,その間に左スティックと各ボタンを組合わせて,自転車から足を離したり,本体を回したり,自転車ごと1回転したりと華麗な技を決められる。
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自転車に乗っている間は,けっこうイケイケな音楽が流れており,自転車から落ちるとぷつりと消える。落車したとき,ふと現実に戻ってしまった,というような独特の緩急がある。
ゲームの序盤では,ポンが郵便局で働き始めるところを体験できた。ブロック状の荷物を詰め込み,届け先まで配達する。ポンはしゃべる手段がないので,会話中の返事はジェスチャーだ。ADVパートではテキストの代わりに,ポンの姿のイラストが表示される。
言葉が通じない分,全身で会話する姿がとてもかわいい。
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ポンは荷物を届けた相手と,アクティビティ(ミニゲーム)に挑戦することになる。力士のもとにあるモノを届けたら,それが相手の心を動かし,ポンもそれに答えるという流れだ。製品版では,力士との相撲,草野球の試合,焼き鳥屋のお手伝い,写真撮影など,15個から20個程度のアクティビティが実装される。
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本作はポンが神社を再建させるためにお金を集める夏の1か月を描き,ゲーム内の時間で毎週異なる楽しみ方ができるような設計になるそうだ。NPCごとにアクティビティが設定されており,さまざまな人と出会いながら,神社を少しずつ再建していく。
デンキワークスは,元Q-Gamesの3人からなるインディーチームだ。リアム・エドワーズ氏がディレクター,ヤン・デ・グラーフ氏がプログラマー,有岡 託氏がゲームデザインを主に担当しているが,インディーチームらしく一丸となり,3人4脚で力を出し合って制作を進めている。
制作のきっかけは,京都をよく自転車で走っていたというエドワーズ氏の「京都をサイクリングするゲームを作ってみてはどうだろうか」というアイデアから。サイクリングの目的として,神社の修復資金を集めるという設定が加えられた。
いたずら好きで,日本の文化にも合うタヌキが主人公になり,名前はタヌキらしい擬音でポンとなった。
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会場ではゲームの序盤を20分遊べたが,配達先に向かうよりも,ついつい道中でBMXの技に夢中で挑戦していたら,いつの間にか試遊時間いっぱいになっていた。技に失敗しても,自転車に戻るためにポンを動かすと,ぴょこぴょこ歩くのでかわいい。自転車でやっていることはクールでアクロバティックなのに,プレイ中は心がずっとほっこりと癒やされる。
本作の開発は2023年10月ごろにスタートしており,進捗は折り返しを過ぎ,だいたい65%程度まで進んでいるそうだ。完成を楽しみに待ちたい。
「BitSummit」公式サイト
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