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古墳をめざすこふんくんの不思議なジュブナイル。「こふんは生きている ―マホロヴァ・クラブの死体さがし―」のふんいき,BitSummit the 13thで確認してきました
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なんともインパクトあるワードとともに発表された「こふんは生きている ―マホロヴァ・クラブの死体さがし―」は,自分を古墳だと思い込んでいる男の子・こふんくんが,自分の中に入れてくれる“死体”を探す王道(?)ジュブナイルアドベンチャーだ。
ん? 王道とは……? ともあれ,どこか“スタンド・バイ・ミー”な気持ちになる本作。考古学や古墳好きとしてまず興味を持ち,そのあと制作が「くちなしアンプル」「マヨナカ・ガラン」のCAVYHOUSEと知ってびっくり。それらと雰囲気がぜんぜん違っていて,ますます気になってしまった。
BitSummit the 13thでは,そんな本作がオフィシャルセレクションとして出展されていた。その内容は配信中の“ふんいき体験版”同様,基本操作やグラフィックス,こふんくんの動きなどを実際に感じられるというもの。そのブースにて,CAVYHOUSEの善乃氏とy0s氏にいろいろとお話を聞くことができた。
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プレイヤーはこふんくんを操作し,公園のような遊び場を探索していく。何をすべきかは「やることリスト」で常にわかりやすく示され,気になるオブジェクトやキャラクターをどんどん調べていくことでストーリーが進む。遊具で遊んだり,公園のあれこれを調べたりすると「アクションポイント」がたまり,新しいスキルを覚えたり,謎解きのヒントを得たりと,こふんくんはいろいろなことを学んでいくという流れのようだ。立派な古墳を目指して,たくさんの経験を積ませてあげよう。
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ゲームの雰囲気は,子ども向け番組がイメージ元としてあるとのこと。基本的には優しくてかわいらしいビジュアルと物語だが,要所要所にちょっと不穏なものを感じるテキストもあるそうだ。
キャラクターデザインとモデル,動きや仕草はとにかくかわいく,ずっと見ていられそう。こうしたビジュアルまわりの表現は,ゲームデザインやプログラム全般を手がける善乃さんの“古墳らしさ(?)”へのこだわりが詰まっているそうで,モデルや動きも自分のイメージするこふんくん像を丁寧に再現したものだという。
キュッキュッという歩く音にも注目で,アニメのマスコットキャラを思わせるような「その感じわかる!」と思えるものがある。
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考古学的な要素もきちんと取り入れられているそうで,実際に博物館や史跡で管理されている土器,埴輪,土偶といった文化財の3Dモデルも何かしらの形でゲームに取り入れられているそうだ。ちなみに公式サイトには,その素材使用情報が一覧で掲載されている。土器とか土偶とか好きな人なら要チェック!(外部リンク)。
そしてちょっとしたロケハン(?)も行われているそうだ。古墳そのものが出るかは分からないので「なんか古墳らしさのフィーリングを得るためですか?」と聞いてみると「そんなところです」とy0s氏はニコっと笑って答えてくれた。
そんな本作,こふんくんを鬼頭明里さん,そのこふんくんを外の世界へと連れ出す少年・ハニワくんを貫井柚佳さんという人気声優がボイスを担当していることも話題だ。それについて聞いてみると,2人も「まさか受けていただけるとは」と驚いたそうで,収録前日は緊張で眠れない気持ちだったとか。
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まだまだ全貌は見えてこないが,見た目のやさしい雰囲気と“死体さがし”というちょっと不穏で,線路の上を歩きながら「へんざないっ!」と歌い出したくなるような(?)テーマにも惹かれる。発売時期は未定だが,今後の続報も楽しみにしたい。
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「こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー」公式サイト
- 関連タイトル:
こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー
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