ひたすらに，ただひたすらに芝を刈る。チルさすら感じられる，のんびり系「芝刈りに夢中+」（今日から始めろApple Arcade #36）

　「Apple Arcade」は，Appleが月額900円（税込）／年額6000円（税込）でiPhone / iPad / Mac / Apple TV / Apple Vision向けに提供している，ゲームのサブスクリプションサービスだ。
　この連載では，広告やゲーム内課金なしでプレイできるタイトルが現在200種類以上配信されているこのサービスの中から，4Gamerがチョイスしたタイトルを紹介していく。

　第36回では，Protostar Gamesが配信するアクションゲーム，「芝刈りに夢中+」を紹介する。

「芝刈りに夢中+」

リリース日：2025年1月9日
配信元：Protostar Games
開発元：Protostar Games
対応端末：iPhone / iPad / iPod touch/ Apple Vision
ゲームパッド対応：×

オススメポイント
1.ひたすら芝を刈るだけのカジュアルさ
2.難しいことを考えずにボーッと楽しめる
3.ゆるっと楽しめるコレクション要素

「芝刈りに夢中+」ダウンロードページ

　一時期「大人の塗り絵」なんてものが流行したが，今回取り上げる「芝刈りに夢中+」はそれに近い娯楽かもしれない。プレイヤーの目的は，庭一面に生い茂る芝を刈りつくす。ただそれだけ。
　緻密なストーリーもなければ手の込んだ攻略法も必要ない。何ならゲームオーバーすらない。操作は指一本で済むので，未就学児でも遊べるくらいにシンプルだ。


　ゲームのどこに楽しさを感じるかはプレイヤーとタイトルによって異なるのが世の常だが，本作は“ゆったりさ”に身を委ねるゲームであり，そこに楽しさがあると言い切ってしまいたい。
　なにしろ，テクニックや駆け引きといったことを考える必要はナシ。芝刈り機が立てる「ブオーン」というブラウンノイズを聞きながら芝を刈っていると，自然とチルい（落ち着いた）気分になってくる。それ以上の説明は野暮だと感じるくらいにだ。


　とはいえ，4Gamerはゲーム情報サイトなので，最低限のゲームのルール説明ぐらいはしておこう。
　プレイヤーがするのは，乗用型の芝刈り機を運転して芝を刈っていくこと。芝刈り機は常に前進していくので，程良いところで曲がる方向を指示する必要がある。

　よほど丁寧に芝刈りをしていかないと，ちょろっとした刈り残しは出てくるが，そうした部分はマーキングされるのであらためて刈りにいけばいい親切設計。制限時間はなく，庭もさほど広くはないので，ボーッとしながら適当に運転していたって問題ない。そうして，庭にある芝を残さず刈り終えればステージクリア。次なる庭の芝を刈っていく（以下その繰り返し）。


　「シンプル」「ゆったり」といったワードを並べてきたが，そこは現代のゲーム。パワーアップやコレクションの要素は用意されている。
　前者は，ステージクリアで得た宝石を消費して，芝刈り機のスピードアップや刈り残しを刈るドローンなどを購入するといったもの。

アイテム購入で芝刈り機の機能を一定時間アップグレードできる

　後者は，芝刈り中に出現する動物達をタップして図鑑化するのと，ステージクリアで入手できる宝箱から出現する着せ替え用パーツを集めるというものだ。
　ただし，これらはあくまで余興。ゲーマー心理としてはゲーム内の要素はついつい集めたくなるが，たまにはそういうことを忘れてボーッと芝刈りに身を委ねてしまってもいいだろう。

ステージクリア時に入手できる宝箱からパーツが出現。芝刈り機やプレイヤーの見た目を好きにカスタマイズできる

芝刈り中に出現する光点をタップして庭に集まる動物を発見。犬猫や鳥など図鑑に記録される種類は豊富

　最初に述べたように，どこまでもシンプルでカジュアルな本作。それだからこそ，ゆるくゆるく疲れて凝り固まった身体と心をほぐせる役割を担ってくれるのではないだろうか。日頃からストレスを感じている人ほど「今すぐ遊べ！」な本作なのだ。

App Storeで配信されている「芝刈りに夢中」との違いは，（当然ながら）広告やゲーム内課金がないこと。ストレスフリーで，芝刈りだけに没頭できる

「芝刈りに夢中+」ダウンロードページ

Apple Arcade：月額900円（税込） / 年額6000円（税込）
Apple One：月額1200円（税込）
※「iCloudプラス（50GB）」「Apple TV＋」「Apple Music」「Apple Arcade」を利用可能

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