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小高和剛氏,中澤 工氏とともに体験! 5つのゲームで1つの真相に迫る「終天教団」は,DMM GAMES×トゥーキョーゲームスが贈る新機軸のADV【PR】
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DMM GAMESとトゥーキョーゲームスがタッグを組んで贈る完全新作「終天教団」(PC / Nintendo Switch)は,5つのルートで構成されたアドベンチャーゲームだ。
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舞台となるのは,独自の戒律と秩序で成り立つ宗教国家。プレイヤーはバラバラにされた教祖が神の力で蘇った存在となり,自らを殺した犯人と事件の真相に迫るべく5人の教団幹部を追うことになる。
各ルートはそれぞれ異なるゲーム性を備えており,推理,脱出,サウンドノベルなど,ジャンルの異なるアドベンチャーを1本のタイトルで味わえるのが最大の特徴だ。
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今回4Gamerでは,2025年9月5日の発売が迫る注目作「終天教団」を,企画原案/シナリオ担当の小高和剛氏,ディレクター/シナリオの中澤 工氏に紹介していただいた。
2人の解説を受けながら実際に5つのルートを体験したので,それぞれの特徴的なゲーム性や作品全体の魅力を紹介しよう。
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【目次】
※見出しをクリックすると該当の項目に移動します
・不穏な導入で始まる物語と,会話劇を彩る“動く”ビジュアル(世界観と物語の基本を紹介)
・法務省ルート:推理アドベンチャー
・保健省ルート:極限脱出アドベンチャー
・科学省ルート:マルチ視点ザッピングノベル
・文部省ルート:恋愛アドベンチャー(?)
・警備省ルート:ステルスアクションホラー
・「終天教団」プレイを終えて〜小高和剛氏,中澤 工氏インタビュー
・「終天教団」製品概要
「終天教団」公式サイト
不穏な導入で始まる物語と,会話劇を彩る“動く”ビジュアル
中澤 工氏(以下,中澤氏):
最初は主人公が身体を5つにバラバラにされて死ぬシーンから始まります。
そして,とあるホテルの一室で記憶を失った状態で目を覚まします。
4Gamer:
さっき死んでたのに,目覚める!? いきなり不穏なスタートですが,トゥーキョーゲームスのファンなら「来たな」という感じですよね。
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小高和剛氏(以下,小高氏):
記憶喪失みたいなのは,もうお家芸みたいなものですからね。もう避けようともしない。
4Gamer:
(笑)。以前別のゲームのインタビューでお話しをうかがったとき,「ファンが期待しているお約束的な要素は残しつつ,新しい驚きを入れる。変に外すのは違う」と小高さんがおっしゃっていたのを思い出しました。
小高氏:
そうそう。「HUNDRED LINE -最終防衛学園-」は記憶喪失じゃなかったから,「2連続じゃないしいいかな」って。
4Gamer:
続いてなければセーフと(笑)。でも初めての人もファンも「死んだのに,目覚めるとは?」と驚く導入ですよね。
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中澤氏:
実は主人公は終天教団の教祖だったわけですね。つまり冒頭でバラバラにされたのは教祖で,主人公は神の力で復活するんです。
ただしその身体は仮初のもので,バラバラにされた五つの部位は5人の教団幹部のもとに渡っている。
5人は「教祖殺し」の容疑者でもあって,主人公は下辺 零(しもべ れい/CV:斎賀みつき)という名で身分を隠し,事件の真相を明かすため自分を殺した犯人を探すことになります。
4Gamer:
そんな零にホテルで接触してきたのが,天使を名乗る自称・神の使い,ヒメル(CV:悠木 碧)とミコトル(CV:森川智之)ですね。
この2人が今の状況を説明してくれるんですけど……理解できる言葉なのに,まったく頭に入ってこない(笑)。
2人の独特のしゃべりのノリというかテンポみたいなのも理由にありますが,自分たちとは理が異なるというか,別世界に迷い込んだ感じでした。
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小高氏:
そこは意識的にもやっているところです。
零は記憶を失っていて真っさらだから,プレイヤーも真っさら。当たり前のように異質な教団の話をされても分からなくて当然ですよね。プレイヤーが「分からない」と思うことは,そのまま零が感じていることでもあるんです。
中澤氏:
分からないけど「この場所はヤバい」っていう感覚だけは分かる。
ここにいてはいけないんじゃないか,という宗教団体特有の不穏さ。ヒメルとミコトルは協力すると言うけど信用できない。でも,知っているのは彼らだけだから信用するしかない。そういう雰囲気を出しています。
4Gamer:
違和感や「ここにいていいのか」という不安は街並みにも表れてますよね。
宗教都市というだけじゃなく,ディストピア感というか,独裁国家的,全体主義的な国のような空気もある。しかも妙にカラフルで,それが逆に不気味というか。
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小高氏:
宗教的な意匠に限らず,オカルトっぽさや逆にギラギラした街のカラフルさでギャップを出そうと思ったんです。
アート的には岡本太郎さんや横尾忠則さんを意識しましたし,AI生成イラストが醸し出すような「どこかおかしい」違和感みたいなのも出したいなとも考えました。
4Gamer:
AI生成イラストの不気味さ,分かります。あの言葉にしにくいズレ感ですね。
あと,プロローグは会話メインですが,キャラクターの動きや演出もかなり派手だなと。
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中澤氏:
キャラクターの表情や動きのあるフキダシ,カットイン,背景の変化……とにかく絵的な動きを意識しました。テキスト主体のゲームは単調になりやすいので,どう画面を動かすかを工夫しています。
4Gamer:
静止画だと伝わりにくいですが,実際に動いていると“グッとくる”迫力がありますね。
中澤氏:
同じ表情でも角度を少し変えたり,アップや引きで切り替えたり。フキダシも,天使の2人なら輪っかが付いていて,感情によって形が変わるんです。
このあと体験していただく5つのルートも,それぞれテキストの見せ方やスタイルがまったく違うんですよ。
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小高氏:
キャラクターや背景も,そのシーンでしか使わない絵が全体的に多いですね。
点数にしたら何千枚っていうレベル。1枚1枚かなり手を入れてます。計算された見せ方をしているので,そこはぜひ注目してもらいたいです。
こういうところをしっかり作り込むデベロッパを大事にしなければならないですよ。
中澤氏:
(笑)。ではここから,少しずつではありますが5つのルートを体験していただきましょう。
4Gamer:
よろしくお願いします。
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法務省ルート:推理アドベンチャー
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登場するのは法務省幹部の犬神 軋(いぬがみ きしる/CV: 小野大輔)。“白亜の調停者”と呼ばれる博識で柔軟な人物だが,合法ドラッグに依存する危うさも抱えている。
中澤氏:
容疑者のひとりである犬神は,どこかつかみどころのない人間です。主人公は「一緒に来れば情報をやる」と言われ,彼の仕事に付き合うことになります。
向かった先は,とある資産家の屋敷で行われる遺産相続の立会い。しかしその場で,相続人のひとりが殺されてしまい,主人公は事件の解決に挑むことになるんです。
4Gamer:
本格ミステリの定番といった設定ですね。
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中澤氏:
そうですね。クラシックな推理小説をイメージした舞台で,導入は分かりやすくしています。ミステリーや推理ものが好きな人なら,すぐに入り込めると思います。
シナリオは「超探偵事件簿 レインコード」でも執筆いただいた作家の北山猛邦さんにお願いしました。
4Gamer:
プレイヤーは関係者に話を聞いたり,現場を調べたりして真相に近づいていくんですね。
中澤氏:
はい。特徴は「スナッピング」という仕組みです。
聞き込みや調査で気になるワードが緑色で表示され,そこに注目することで新たな証拠や情報が得られます。ただし,的外れな指摘をすると「信用度」が減っていき,ゼロになるとゲームオーバーになります。
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4Gamer:
「さっきから探っているな」と怪しまれる感じですね。つまり総当たりではなく,要点を見極めながら進めないといけない。
中澤氏:
そうです。とはいえ多少のミスならクリア可能な余裕はありますし,ヒントのセリフも入っているので,きちんと話を聞いていれば話を進められます。
進捗度が100%になると会議パートに移行し,そこでパズルのような推理の披露もあって,それをクリアすると次の場面へと話が進みます。最後に「犯人はあなただ」と推理を展開していく流れですね。
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4Gamer:
登場人物はどれもクセ者揃いで,なるべくなら関わりたくない人たちですよね(笑)。でも進めるためには何度も話しかけなきゃいけない。
中澤氏:
そうですね。みんな金にがめつくて嫌なやつばかりです(笑)。
それでいえば犬神もクセが強いのですが,彼らとはちょっと違いますね。
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保健省ルート:極限脱出アドベンチャー
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本ルートの調査対象となる保健省幹部の丑寅幽玄(うしとら ゆうげん/CV:小野友樹)は,教団直属の医療機関「終天総合病院」の院長。“今際の門番”と呼ばれる,確かな医療の腕前を持つ。豪快で情に厚い一方,病的なほど几帳面で,そして妹を溺愛している。
中澤氏:
このルートでは,丑寅幽玄を追って話を聞こうとした主人公が,いきなり武装集団に襲われて拉致されるところから始まります。
目を覚ますと,不気味な迷宮にいて,周囲には丑寅を含む21人の男女が閉じ込められている。そして「ここから脱出したければデスゲームを勝ち抜け」と強制されるんです。
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4Gamer:
いきなりの“極限脱出”な展開ですね。
中澤氏:
そうです(笑)。
今ここで行われているデスゲームは,迷宮のあちこちにはスイッチが隠されていて,脱出するにはそれを探し出さなければならない。
ただし行く手には,解けなければ死ぬパズルや,参加者同士を争わせるルールが待っている。協力も裏切りもあり得る,極限状況のサバイバルです。
4Gamer:
丑寅に話を聞くにも,まずここから生き延びなければならない。
中澤氏:
ええ。零は最初「人殺しなんて嫌だ」とデスゲームに否定的なんですが,生き残るためには覚悟を決めざるを得ない。失敗すれば丑寅に話を聞くどころか,自分が死んでしまうわけですから。
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4Gamer:
トゥーキョーゲームスの作品のファンなら,「スイッチがあった!」と思っても,素直に押していいのかと怪しみますね。またああいう思いをするのかも……みたいな。
中澤氏:
おっしゃるとおりです(笑)。
しかも一人では解けないものもあって,他の参加者と協力するという場面もあります。つまり,その相手を信用できるかどうかも葛藤になる。協力した途端に裏切られるかもしれませんから。
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4Gamer:
しかもこのルート,演出に“配信”の要素もあるんですね。
中澤氏:
はい。いわゆるVTuberのようなキャラクターが表示され,進行役を務めるんです。
ゲームとしてはルール説明やヒントといった情報をくれるナビ的な役割でもありますね
このルートでは謎解きやパズルゲームに挑むことになるんですが,参加者同士の心理戦に加えて,プレイヤーには常に「誰かに見られている」というプレッシャーも感じてほしいなと。
4Gamer:
いじわるですね(笑)。
メッセージや投げ銭? が送られているタイムラインの表示もいやですね。命がけで必死に動いているのに,外野から「早く解けよ」とか煽られるような。
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中澤氏:
それが没入感を壊さずに機能していて,さらにプレイヤー自身も本当に焦ってしまうんです。
4Gamer:
このルートの基本は,迷宮探索とパズル解決,そして参加者との駆け引きなんですね。
中澤氏:
はい。パズルを解いたり情報を交換したりする中で,手を組むか裏切るかを選んでいく。
信じた結果,後ろから刺されるかもしれないし,意外な人物が信用できる存在かもしれないわけです。
心理戦と頭脳戦が入り混じっていて,「このスイッチを押したら本当に脱出できるのか?」という不安まで付きまとう。そこが保健省ルートの醍醐味ですね。
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科学省ルート:マルチ視点ザッピングノベル
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中心人物は,科学省幹部の伊音テコ(いおんテコ/CV:村瀬 歩)。国のテクノロジーをほぼすべて設計した人物で,IQは計測不能という天才だ。万能の天才“児”の異名通り,冷徹さと子どもっぽさが同居している。
4Gamer:
伊音テコのルートは「サウンドノベル」なんですね。
中澤氏:
はい。特徴はマルチ視点の「ザッピング」で,複数のキャラクターを切り替えながら進めます。
ある視点で行き詰まったら別のキャラのルートに移り,そこでフラグを立てるともう一方に新たなルートが開放される,といった形ですね。時系列が枝分かれするフローチャートを見ながら,分岐を整理して進めていきます。
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4Gamer:
零はテコに話を聞くため研究所にくるんですね。
厳重なセキュリティがあるけど……教祖なのでセキュリティ認証も突破できてしまう。
中澤氏:
そうなんです。テコは「教祖が死んだ」という極秘情報を知っている零を強く警戒しているんですね。
そうこうしていたら研究所に入って来られてしまい,さらにその存在を怪しむわけですが,そこで教団と敵対する組織によるテロ事件が発生します。そして相手の行動が,自身の生死に関わるような状況が生まれます。
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4Gamer:
最初は零とテコの2人のザッピングから始まるんですね。
お互いに疑いをもっているけど,この場を生き延びるため,ある種の奇妙な協力関係が生まれるわけですか。
中澤氏:
そのとおりで,それぞれの思惑が絡み合って物語が展開します。
フローチャートを見ながら「このタイミングで,こっちでこう動いていたら……」と考え,少し前の時間のもうひとりの行動によって未来を上書きする。その積み重ねで物語を完成させていくんです。
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小高氏:
テキスト量でいえば,このルートが一番のボリュームですね。
基本は読み進めるものなので当然多くなるんだけど,これ一本で単体のサウンドノベルとして出せるくらい。
中澤氏:
それだけにキャラの動きのある絵やカットイン,背景も,このルート専用のものはかなりの量があります。リソース的にも一番贅沢なルートです(笑)。
4Gamer:
さきほどうかがった話のとおり,読むことに飽きがこないように変化を,と。
どのような人たちが関わって話が進むか気になりますが,やはり伊音テコに注目してしまいますね。
中澤氏:
科学者なので思考は合理的で協調性がない人間なんですが,相棒のロボットを気遣って修理してあげるような人間味も持っています。ただ冷徹で人を見下してイヤなやつではなく,年齢不詳の子どもっぽさみたいなのがそういうところから感じられるんではないかなと思います。
小高氏:
科学省ルートはとにかく情報量が多いです。
いろんな人の思惑を覗き見しながら,バッドエンドも含めて「じゃあ別の選択肢ならどうなる?」と自然に物語をつないでいけるような。それが特徴ではないかなと思います。
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文部省:恋愛アドベンチャー(?)
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黒四館 仄(こくしかん ほのか/CV:水瀬いのり)は教育や情報を司る文部省の最高幹部。言葉で人心を操る“言の葉の魔術師”として知られ,素顔を含めその多くは謎に包まれている。普段は物静かだが,裏では次期教祖の座を狙っているとも噂される人物だ。
4Gamer:
“?”が付くところがまたあやしいのですが,事前情報を見てこれは本作で一番の異色なんじゃないかと思いました。恋愛アドベンチャー。
小高氏:
本ルートはいわば“サイコ恋愛アドベンチャー”です。
4Gamer:
サイコが付くんですか(笑)。
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中澤氏:
仄から変に気に入られた零は,毒を盛られたあげく教団の学園で「私を見つけて告白して」と言われます。これを成功させないと毒で死んでしまう。そうして学園に行ってみると,“黒四館”を名乗る少女が3人いて,誰が本物か分からないんです。
時間が限られているところに本物1人を当てなければいけない。
4Gamer:
恋愛ゲームといいながら,デスゲームな展開……。
中澤氏:
しかも仄は学園での恋愛を楽しみたいから,いきなり本物か問いただして告白をするなんてことを許してくれない。彼女たちの悩みを解決しながら好感度を上げていかなければなりません。
基本のゲームシステムは定番の恋愛アドベンチャーで,時間はターン制で,1つの行動で1ターンが過ぎます。寄り道すれば情報は増えるけど,リミットも迫ってきます。
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4Gamer:
まずは困っていることを手伝ってあげて,仲良くならなければならない。
中澤氏:
そうですね。学園はいわゆる文化祭時期みたいな状況で,みんなその準備で忙しくしています。
主人公は転校生として潜り込み,仄探しをしていくわけですが,学園の日常的な背景があるからこそ,不穏さが際立つんですよね。
4Gamer:
あれ? 1人の子と続けて会っていたら,ほかの子が病み始めたんですけど……。
中澤氏:
それは爆弾システムです。
本命以外のキャラと仲良くすると,それを察した子に“爆弾”がついて,放っておくと関係が壊れます。だから本命を狙いつつ,ときどきはほかの子のフォローもしないといけないんです。
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4Gamer:
こういったゲームを知っている人ならおなじみの。まさに修羅場ですね(笑)。
中澤氏:
この表現も不穏で,テキストや表情だけでなく,背景がゆがんで演出や表現も乱れていく。画面全体が狂気的に変わっていくんです。
4Gamer:
最終的には告白で決着するんですよね。
中澤氏:
はい。悩みを解決したあとに説得パートがあり,「あなたの悩みはもう大丈夫」と伝えたうえで告白に挑む。そこで成功して見事本物の仄が見つかれば,本人からの仄から解毒剤が手に入る。
でも間違えたら……恋愛アドベンチャーの形式を保ちつつ,最後まで緊張感が抜けないルートになっています。
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警備省ルート:ステルスアクションホラー
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本ルートで容疑者として調査する相手は,治安維持を司る警備省の最高幹部・伏蝶まんじ(ふしちょう まんじ/CV:伊藤静)。気性が荒く口より先に手が出るタイプで,“異教徒狩りの女王”と呼ばれている。暴力的なその手段に問題はあるが,この国の平穏を誰よりも願い,守ろうとする存在でもある。
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中澤氏:
殺人鬼ネフィリムが徘徊している3Dマップを探索して,敵に見つからないように進みます。
ネフィリムの視界は赤いマークで表示されていて,視界にとらえられると追いかけられますので,逃げ切ったら探索に戻る。敵を倒すゲームじゃなくて,あくまで逃げながら謎を解いていくというアクションゲームです。
4Gamer:
具体的にはどんなアクションがあるんでしょう。
中澤氏:
いわゆるロッカーに隠れるような定番のものや,シャッターを閉めて一時的に足止めするといったギミックがあります。
ただ,隠れるところを見られていたらアウトですし,足止めのシャッターは時間が経つと壊されてまた追いかけてきます。いかに視点を避けて隠れるか,足止めしているうちに距離を取るかなどがキモになりますね。
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4Gamer:
なるほど,常に緊張感が続くわけですね。
アクション性が高く,こちらもある種本作では異色のルートだなあと。
中澤氏:
たしかにそうですが,難しすぎないようには考えて作っています。
このゲームに興味を持っていただける人って,やはり話を読み進めたり,考えて謎を解いたりするアドベンチャーゲームが好きな人だと思うんです。なので,アクションは得意ではない人も少なくないはずだと。
謎解きや物語を楽しんでいただくというのがまずあって,アクションの緊張感と恐怖感はほどよく味わっていただけるような調整にしています。
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「終天教団」プレイを終えて〜小高和剛氏,中澤 工氏インタビュー
4Gamer:
駆け足でのプレイでしたが,トゥーキョーゲームスらしさを感じつつ,新しい試みも見えた作品でした。
まずお聞きしたいのは,なぜ5つのルートにそれぞれ異なるゲーム性を持たせたのかという点です。
小高氏:
最初はオムニバスのように,異なる設定の物語が展開するアドベンチャーを考えていたんです。そこから「ゲーム自体もルートごとに変えてしまおう」と。これまではアドベンチャーの形に僕らなりの仕掛けを加えるやり方でしたが,今回は各ルートに合わせて「どんなアドベンチャーを置くか」という発想でした。
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中澤氏:
1本のゲームでいろんなジャンルのアドベンチャーが遊べたら面白いんじゃないか,という発想ですね。宗教というテーマと,幹部ごとにルートがあるというプロットをベースに,キャラクターや題材に合ったゲーム性を考えていきました。
4Gamer:
宗教というテーマ自体も攻めていますよね。これはいつ頃からのアイデアなんでしょう。
小高氏:
これはかなり前からあって,オカルト性の強い設定でやりたいと思っていたんです。常識が通じない特殊な状況でのミステリーを描きたくて,「宗教国家」という設定に行き着きました。冒頭で空から教祖のバラバラ死体が降ってくるというショッキングな始まり方も,その発想からです。
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4Gamer:
不気味さと同時に,神々しさも感じました。DMM GAMESとのタッグにも驚きましたが,これはどういう経緯で?
小高氏:
当初はもう少し小規模なインディータイトルとして構想していたんですが,アイデアをまとめるうちに自分たちだけでは厳しい規模になってきまして。以前からDMM GAMESとはつながりがあったので,稲垣さん(DMM GAMESプロデューサー・稲垣順太氏)に企画を見てもらったら「一緒にやりましょう」と。そこから実現しました。
4Gamer:
5つのルートを進めることで全貌が明らかになる構造ですが,その作り込みは大変だったのではないでしょうか。
中澤氏:
まず大きなプロットを固めて,「教祖殺し」や「終天教団の正体」といった謎をどこで明かすかを決めました。その手掛かりを各ルートに散らす形です。テーマやキャラクター設定はこちらで提示して,シナリオ自体は担当ライターに任せましたが,全体の伏線がきちんと入っているかは,監修するたびに確認が必要で,そこが苦労しましたね。
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4Gamer:
確かに,1ルートごとに1本のゲームのような緻密さがありました。
中澤氏:
そうですね。ただの寄せ集めにならないようには意識しました。宗教団体をテーマにしたホラーやサスペンス,オカルトという軸があるので,ジャンルが違っても全体のトーンは統一できていると思います。
4Gamer:
プレイしていて感じたのは,「ほどよく歯ごたえがあるけどクリアできそう」という難度でした。間口の広さは意識されていましたか。
中澤氏:
私たちのゲームはストーリーが主役です。何度もやり直しを強いられる難しさだと物語を追う気持ちが途切れてしまう。かといって簡単すぎても面白くないので,「諦めなければ必ず進める」難度を心がけました。プレイ時間は人それぞれですが,おおよそ40時間くらい,セリフをじっくり読めば50〜60時間は楽しめると思います。
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4Gamer:
ジャンルごとに遊び方が変わるので,最後まで退屈せずに楽しめそうです。発売が迫る本作ですが,ゲームファンにメッセージをお願いします。
中澤氏:
これまでトゥーキョーゲームスの作品を遊んでくださった方には,新しい切り口のアドベンチャーとして楽しんでいただきたいです。本作で初めて触れる方も,ぜひ挑戦してみてください。5ジャンルを自由に選んで遊べるので,アドベンチャーの魅力に触れるいい機会になると思います。
小高氏:
ネタバレが致命的なゲームなので,SNSで話題になる前にぜひ遊んでください。5つのルートを体験して,最後に「そうだったのか」と一本につながる感覚を味わってほしいですね。
4Gamer:
ありがとうございました!
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「終天教団」製品概要
ジャンル:マルチジャンルADV
プレイ人数:1人
言語:日本語 / 英語 / 繁体字 / 簡体字
プラットフォーム:Nintendo SwitchTM / DMM GAME PLAYER / Steam(R)
CERO:D
発売日:2025年9月5日(金)全世界同時発売予定
※Steam版は同日16時より配信予定
価格:通常版:6,980円(税込)/ 豪華版:13,580円(税込)/ デジタルデラックス版:9,180円(税込)
(C)2025 EXNOA LLC/Neilo Inc. All rights reserved.
予約特典情報
<豪華版:スペシャルコレクションボックス>
希望小売価格:13,580円(税込)
▼セット内容
1.ソフト本編『終天教団』
2.『終天教団』Visual Art Book:キャラクターの設定画や背景ラフなど、未公開のビジュアルを多数収録。
3.『終天教団』Mini Soundtrack:ゲーム内で使用されている楽曲の中から、厳選した12曲を収録したミニサウンドトラック。
4.『終天教団』建国記念スノードーム:終天教国の建国記念日を祝うスノードーム。ドームの中には、描きおろしのミニキャラ(下辺零・天使ヒメル・天使ミコトル)が収められている。
※豪華版の数量には限りがございます。無くなり次第終了となります。
<デジタルデラックスエディション>
希望小売価格:9,180円(税込)
▼セット内容
1.ソフト本編『終天教団』
2.『終天教団』Visual Art Book
3.『終天教団』Mini Soundtrack
※Visual Art BookおよびMini Soundtrackの単品販売は行っておりません。
<数量限定:共通予約特典(Nintendo SwitchTMのみ)>
小高和剛監修 Tookyo Games 書き下ろし小説「Before the Murders case : Manji Fushicho」
『終天教団』パッケージ版及びダウンロード版、豪華版及びデジタルデラックスをご予約頂くと、予約特典として、ゲーム本編の前日譚にあたる書き下ろし小説『Before the Murders case : Manji Fushicho』が付与されます。
※パッケージ版、豪華版向けの予約特典である書き下ろし小説の冊子につきましては数量限定のため、各販売店舗様にて数量がなくなり次第終了となります。
※ご予約時に各店舗様にて特典の有無を必ずご確認ください。
<Steam早期購入特典内容>
小高和剛監修 Tookyo Games書き下ろしデジタルノベル「Before the Murders case : Manji Fushicho」
・書き下ろし小説あらすじ
ゲーム本編からさかのぼること「5年前」。
警備省幹部「伏蝶まんじ」が、まだ幹部になる前の物語。
異教徒に囚われ、極限状態の中で強制された「覚醒テスト」。
その過酷な試練の果てに、彼女は一つの決断を下す――。
やがて「異教徒狩りの女王」と恐れられることになる、その原点が描かれる。
▼その他法人別特典につきましては、公式サイトをご確認ください。
https://shuten-kyodan.com/products/
※画像は制作中のイメージにつき、実際の商品とは異なる場合がございます。
※商品内容は予告なく変更になる場合がございます。
「終天教団」公式サイト
キーワード
- PC:終天教団
- PC
- アドベンチャー
- アクション
- DMM GAMES
- EXNOA
- TooKyo Games
- ファンタジー
- Nintendo Switch:終天教団
- Nintendo Switch
- CERO D:17歳以上対象
- 広告企画
- インタビュー
- 編集部:Junpoco
- カメラマン:大須 晶

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