オススメ機能
Twitter
お気に入り
記事履歴
ランキング
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名

LINEで4Gamerアカウントを登録
新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2025/06/12 23:00

プレイレポート

新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

 バンダイナムコエンターテインメントは,2025年9月18日に新作の和風ローグライトアクションアドベンチャー「トワと神樹の祈り子たち」PS5 / Xbox Series X|S / Switch / PC ※Steam版は9月19日発売)を発売する。

画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

 本作では,和風ファンタジーの世界を舞台に,諸悪の根源「マガツ」との戦いや,不老の「祈り子」と定命の人々の出会いと別れの物語が展開される。バトルでは祈り子たちを運命共同体「ツルギカグラ」として組み合わせ,刀と法術と呼ばれるスキルを駆使して戦っていく。
 本稿では,発表に先駆けて行われたメディア向けの試遊会とインタビューの模様をお伝えしていこう。



ツルギとカグラのコンビを組み,ダンジョンへと挑め


 「トワと神樹の祈り子たち」は,見下ろし視点のアクションアドベンチャーで,開発は「エグリア」シリーズなどで知られるブラウニーズが手がけている。
 舞台となるのは,和風ファンタジーのたたずまいを持ち,大樹に見守られる「シンジュの里」。里は別の神「マガツ」の脅威に晒されており,それを救えるのは主人公である「トワ」と,トワが率いる8人の「祈り子」たちだけだ。

 プレイヤーは祈り子たちから2人を選んで「ツルギカグラ」のコンビを組ませ,ダンジョンへと出陣し,マガツ配下の「マガオリ」と呼ばれる敵を討伐することになる。

 ツルギカグラとは,刀で戦う前衛役「ツルギ」と,魔法のような法術でこれを援護する「カグラ」を組み合わせる,一種のバディシステムだ。

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う 画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う
画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う 画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

 祈り子たちは,全員がツルギとカグラのどちらにも就け,それぞれのキャラクターがモーションや特性の異なるアクションを使える。
 例えば,「オリガミ」の場合はツルギにすればタメ攻撃による強力な一撃を放てるし,カグラなら火球攻撃ができる。
 鯉のような姿をした「ニシキ」なら,ツルギの場合は広範囲の全周薙ぎ払い攻撃を放て,カグラでは水球を浮遊させて周囲の敵にダメージを与えたり,間欠泉で多くの敵を巻き込めたりする。8人のキャラクターのさまざまな組み合わせを楽しめるというわけだ。

 ダンジョンはいくつかのエリアに分けられており,それぞれのエリアをクリアすると「恩寵」というパワーアップがランダムで4つ提示される。こちらはローグライトでは定番の要素で,手に入れた恩寵によってさまざまなビルドを構築できる。

画像ギャラリー No.007のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

 プレイヤーがダンジョン内で力尽きてしまった場合,ダンジョンからは追放され,恩寵の効果は失われてしまう。
 しかし,ダンジョンで手に入る「鉱石」を使えば,シンジュの里にある「道場」や「刀鍛冶」といった施設を利用して,パラメータの底上げや新たな刀の鍛造が可能となる。シンジュの里とダンジョンを往復し,時にマガオリたちに倒されつつも,実力を身につけていけるわけだ。

 拠点となる「シンジュの里」は,マガツ襲来の影響で一定以上時間が先に進まない状態に陥っているが,ダンジョンのボスを倒せば,「マナ」を取り戻して,時代を進められるようになる。里はより発展していくが,施設の人々も老い,成長や代替わりが行われていく。不老のトワと祈り子たちは時に別れも経験することになるのだ。

 今回用意された体験版は,ダンジョン探索の部分を15分間プレイできるというもので,祈り子は「レッカ」「ニシキ」「オリガミ」「シギン」の4人を選べた。

 1人プレイの場合はツルギをメインに操作し,カグラは自動でついてくる。つまり疑似的な2人プレイというわけだが,ツルギが持つ2種の刀とカグラが操る2種の法術を使い,ちょっとしたコンビネーションを組み立てられる。

 ツルギの刀は使い続けているとゲージが減少し,尽きると攻撃力が半減してしまう。これを防ぐにはツルギが携える「本差(ほんざし)」「脇差(わきざし)」という2振りの刀を切り替えるのが重要となる。
 切り替え時には「居合」という専用攻撃が発生するため,本差での攻撃→居合→脇差での攻撃と,コンボがスムーズにつながるのが気持ちいい。

画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

 本差と脇差で攻撃方法が変わるのも見どころの1つだ。シギンは本差だとブーメランのように往復する斬撃を飛ばすが,脇差だと指定した地点に高速で移動して一撃を食らわせる。
 2種の異なる攻撃を状況とゲージに応じて使い分けていくため,ツルギ単体でもアクションとしての面白みが感じられた。

 カグラは,法術の手動で使っていく。単発の弾を飛ばすものや,広範囲を攻撃する大技,バリアを張るものなどさまざまな効果がある。
 「敵がカグラの法術を食らって怯んでいる隙に,ツルギは背後に回り込んで,背後ボーナスの付いた一撃を叩き込む」「攻撃を溜めている無防備なツルギを,シギンの法術でバリアを張ってフォローする」なんてことも可能で,工夫次第で多彩な戦術を採れそうだ。

 カグラにも食らい判定はあるため,敵の攻撃を避ける際はしっかりとした位置取りが必要だ。特にボスの攻撃範囲は広いため,前方へダッシュする「回避」が重要になる。

画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

 また,カグラを単独操作することもできるため,うまくやれば左右スティックでツルギとカグラを同時行動させてのコンビネーションも可能かもしれない。
 なお,製品版ではローカル及びフレンド限定のオンラインプレイが可能で,この時は1人がツルギ,もう1人がカグラを受け持つ。声を掛けながらのプレイも楽しいだろう。

 また,先述した「恩寵」の効果には結構なバリエーションがあるようで,攻撃力や回避率(敵に攻撃されても無効化できる確率)を上げるようなベーシックなものから,回避に攻撃判定を付与するといったトリッキーなものまで存在していた。

 特に面白かったのが「ツルギの体力上限が1になってしまうが,攻撃力が大きくアップする」という恩寵だ。
 本作ではツルギとカグラの体力を合算したものがHPとなるため,ツルギのHPが1になってもカグラのHPが残る。こうした極端なビルドが試しやすいのも魅力のひとつといえるだろう。
 また,恩寵の中にはカグラの杖を強化するものも存在していた。カグラは敵が近くにいると一定間隔で自動で杖攻撃をするようなので,敢えて杖を使ってみるのも楽しそうだ。

画像ギャラリー No.018のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う


ローグライトアクションながら,しっかりとした読み物として楽しめる


 最後にプロデューサーであるバンダイナムコエンターテインメントの長岡大祐氏と,ディレクターを務めるブラウニーズの山下修平氏へのインタビューをお届けしよう。
 本作の成り立ちやユニークなシステム,そして物語について聞いている。

画像ギャラリー No.020のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う
長岡大祐氏(バンダイナムコエンターテインメント) 「トワと神樹の祈り子たち」プロデューサー
画像ギャラリー No.021のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う
山下修平氏(ブラウニーズ)「トワと神樹の祈り子たち」ディレクター

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まず企画の成り立ちについて聞かせてください。

長岡大祐氏(以下,長岡氏):
 本作は,弊社(バンダイナムコエンターテインメント)から4年半ほど前に制作を持ちかけて始まった企画になります。
 ブラウニーズさんとはこれまでにもお仕事のお付き合いがあり,とても良いものを作ってくださる信頼もあったので,ぜひオリジナルゲームを作りましょうとお声がけしたんです。

4Gamer:
 “和のテイストを持つローグライトアクション”というアウトラインはどの時点で決まったのでしょうか。

山下修平氏(以下,山下氏):
 もともと話をいただいたときにいくつか企画を考え,その中のひとつにあった「時代進行システムを持つRPG」と,別企画として出していた「ローグライトアクション」を合体して生まれました。

長岡氏:
 僕らとしては,やはりブラウニーズさんはRPGのイメージもあったので,ストーリーを重視したRPG的なゲームを作ることになるかなと思っていたのですが,山下さんのこだわりもあって現在の形になりましたね。

山下氏:
 当時は日本発のローグライトアクションがまだまだ珍しかったからやってみたかったんですよね。

長岡氏:
 あとは折しも海外のメーカーを中心にオリエンタルな世界設定を持つ作品がいくつか大きなヒットを生んでいたころで,需要があるのは分かっていました。「しっかり日本から和風ファンタジーの世界を打ち出してゲームを作ろう」という考えもあり,今の形で本企画をスタートさせることになりました。

4Gamer:
 ブラウニーズさんが作る作品は西洋風ファンタジーが多いので,和風であることに驚きました。
 昨今はローグライトアクションもかなり増えてきましたが,本作ならではのポイントはどのような部分にあるのでしょうか。

山下氏:
 シナリオのボリュームでしょうか。普通のJRPG1本分か,それ以上のテキストが入っています。ローグライトでここまでしっかりした読み物が入っているのもなかなかないと思いますね。
 メインストーリーの分量も普通のローグライトより多いですし,サブクエスト的な横の広がりも,かなりのボリュームがあります。
 例えば,ダンジョンに入った際ツルギとカグラの組み合わせによって違う話をするのはもちろん,その場にいない人のことを話すこともあります。

長岡氏:
 あとは拠点となる「シンジュの里」にはさまざまな施設があり,それぞれに関連したNPCが存在してます。
 彼らとトワの絡みで生まれるお話もありますし,時代を進めるとそのNPCにも変化があって,また違ったお話が展開されたり,時には選択肢によってその先が変わったりする要素もあるので,読み物のバリエーションはかなり豊富なゲームだなと思いますね。

4Gamer:
 ひととおり読むだけでもかなりのボリュームになりそうですね。

長岡氏:
 恐らく1周ですべての話を聞くのは不可能だと思います。自分で言うのもなんですが,すべてのシナリオを読破するのは,なかなかに狂気の沙汰だと思います(笑)。

山下氏:
 すべてのプレイヤーが必ず見るところではないところにたくさんのテキストを用意しているという,変な作りになっています。ある意味もったいないですが,その分尖ったものにはなったと思います。

4Gamer:
 近年のキャラクター系コンテンツでは,キャラクター同士の関係性を重視するものが増えていますが,本作にもそうした部分はあるのでしょうか。

長岡氏:
 関係性を重視する人こそ満足していただけるゲームなんじゃないかと思います。

山下氏:
 同じキャラクターでも,コンビの相手が誰であるかで見え方が変わってきますし,「ツルギとカグラがその場にいないキャラクターの話をする」という部分もあり,多面的なキャラクター描写を目指しました。

画像ギャラリー No.013のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

長岡氏:
 祈り子たちはトワの力で不老になっているのですが,里の人たちはそうではありません。そのためゲームを進めていくと時が経ち,里の民たちの成長を見守れると同時に,当然別れも訪れます。そういった,「不老の存在とそうでない者たちとの時間的なギャップ」から生まれるエモーショナルな展開も,本作のお話のコンセプトの1つですね。

4Gamer:
 ストーリーとしては,大きな時代の流れを見ていく歴史モノのようなテイストになるのでしょうか。

長岡氏:
 メインシナリオは世界の成り立ちも含めた俯瞰的なものになります。一方で施設の管理者たちについては,それぞれの人生という比較的個人的な視点で進むものになっています。

山下氏:
 ひとつ時代が進むと,10年ほどの時間が過ぎます。行間はプレイヤーさんご自身で読んでいただける作りですので,歴史の流れを全体で見ていくという感じです。

長岡氏:
 あまり時間が飛び過ぎても,拠点のキャラクターたちに愛着を持てないですからね。

4Gamer:
 10年単位だと,施設の管理者の成長もじっくり描かれそうですね。
 ローグライトアクションにはダークな雰囲気のものも多いですが,本作のストーリーはどのようなテイストなのでしょう? 画面的には明るいムードであるように思えるのですが。

山下氏:
 設定は結構ヘビーではありますが,物語自体はダークなものではありません。時代進行システムのおかげで,出会いや別れなど厚みのあるお話にすることができました。
 個人的に,ゲームはシステムとシナリオが強く噛み合っていて欲しいと思っています。なので,時代が進行するシステムだからこそできるお話を考えていき,ストーリー的にも“システムにお話を乗せる”という感じのものとなりました。

4Gamer:
 「ゲームをあまりプレイしないけれど,ストーリーはしっかり見たい」というプレイヤーに対して,難度を下げるようなモードは用意されているのでしょうか。

長岡氏:
 「ストーリーモード」という,ダンジョンで倒れるたびに敵が弱くなるモードがあります。また,普段からこの手のアクションゲームをあまり触らない人でも取っ掛かりやすいよう,特に序盤の難度は同じジャンル内のタイトルで比べると比較的やさしめにしてあります。
 もちろん,ゲームが進むにつれてジャンル経験者にも満足いただける内容にはなっているので,どちらにも楽しんでいただけるようバランスをとりました。

山下氏:
 繰り返しプレイし,拠点での強化を進めていけばクリアできるようにはなっています。最後のほうはローグライトアクションらしい難度にはしていますが,強化できる項目もかなり多いので,ゲームが苦手な方にこそプレイして欲しいですね。

画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

4Gamer:
 ゲームのシステムについても聞かせてください。
 ツルギとカグラのコンビを1人のプレイヤーで操作する,疑似2人プレイ的なシステムがユニークに感じられましたが,これはツルギカグラという設定があって作られたシステムなのか,2キャラクターの操作という遊びから作られたのか,どちらなのでしょうか。

山下氏:
 遊び主導で考えたシステムです。2キャラクターを操作することにより,「ツルギとカグラの2人とも自分たちのキャラクターであり,運命共同体なんですよ」というところを表現したかったんです。

長岡氏:
 カグラのキャラクターを完全無敵でオートで動くようにすると,どうしてもAIを連れているという感覚が強くなります。かといって,守る対象としていわゆる「護衛ミッション」のようにしてしまうとプレイヤーさんの負担になります。そのため,2人を1つにし片方のHPが尽きても,もう片方のHPが残っていればプレイを続けられるようにしました。

画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

4Gamer:
 HPが半共有なのは非常にユニークだと思いました。このシステムだと「ツルギのHP上限を1にするかわりに,攻撃力を上昇させる」という尖った恩寵を試しやすいのが面白かったです。

山下氏:
 当初は片方のHPが尽きるとそのまま倒れ,次のステージでちょっと回復して復活する……というスタンダードな形でした。
 しかし,これだと復活してもすぐにやられてしまい,味方がお荷物のように感じられたんです。開発の終盤までさまざまなシステムを試した末に,現在の半共有式になったんです。

長岡氏:
 UIも工夫を重ねました。2人で1つのHPを共有するのではなく,それぞれのHPがあるうえで両方が尽きるとミスになる半共有を表現する必要があり,頭を悩ませましたね。UIだけではなくキャラクター自体の表現も,「HPが尽きた側が半透明になる」など可能な限り混乱しないよう工夫を重ねていきました。

4Gamer:
 こうした半共有式にしたことでの手ごたえはありますか。

山下氏:
 先ほど言われたような,HP上限を減らすリスク含みのビルドが試しやすいというのは,まさに半共有式での手応えを感じた部分です。また,「HP上限の増加」という恩寵は割合で計算されるため,HPの高い祈り子を連れて行ってこうしたビルドを試していただくことも可能です。
 ほかのローグライトアクションよりも,いろいろと考えられるものになったと思います。

画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

4Gamer:
 開発サイドとしておススメの面白いビルドはありますか。

山下氏:
 「吹き飛ばし効果が2段階発生する」という恩寵を取ると,敵がバンバン吹っ飛んで面白いですね。あとは雷の攻撃がとても派手なのでおススメです。

長岡氏:
 雷の連鎖数を増やしたり,サイズを大きくしたりといった恩寵があるので,後半は画面が結構派手になります。

山下氏:
 拠点を強化すると新たな法術も開放できるようになりますが,ゲーム後半で手に入るものはかなり派手なものもありますね。

画像ギャラリー No.016のサムネイル画像 / 新作和風ローグライトアクション「トワと神樹の祈り子たち」プレイレポ&インタビュー。不老の祈り子たちが,出会いと別れを繰り返しつつ,時代を越えて戦う

4Gamer:
 本作ではローカルやフレンド限定のオンラインマルチプレイが可能だそうですが,マルチプレイをすると専用アクションが増えるようなことはあるのでしょうか。

長岡氏:
 基本的にアクションはシングルプレイ時と同じです。カグラ側はツルギをサポートするような遊び方になります。

山下氏:
 あと,マルチプレイでは恩寵をどちらの祈り子に適用するか,というジレンマが出てきたりもします。
 例えば,状態異常を強化する恩寵を取るにしても,ツルギの刀を強化するものを取るのか,カグラの法術にするかを選ばなければなりません。カグラ側としては自分を強化して欲しいのに,選択権はツルギのプレイヤーさんにあるので,そこで生まれるコミュニケーションも面白いのではないかと思っています。

長岡氏:
 あとはツルギとカグラのあいだは赤い糸がつながれていて,離れられる距離にも限界があります。攻撃を避ける際なんかはお互いが別の方向に行ってしまって,「そっちじゃない!」みたいなわちゃわちゃ感も楽しんでいただけるんじゃないかと思います。

4Gamer:
 先にお話が出たストーリーモードと合わせて,幅広い層が楽しめそうですね。最後に,読者へのメッセージをお願いします。

長岡氏:
 ローグライトというジャンルで,見下ろし型のハイスピードアクションという響きや画面の情報量から,一見ニッチなタイトルに見えるかもしれません。
 ただ,普段こういうゲームをやらない人でも初めてもらいやすいゲームになっているかなと思いますし,キャラクターがとにかく魅力的で,それぞれのキャラクター同士のかけあいや関係値みたいなものも大いに楽しんでいただける作品になっていると思います。
 ローグライトアクションが好きな方はもちろん,キャラクターの関係値萌えが好きな方などにも,幅広く手に取っていただけると嬉しいです。

4Gamer:
 ありがとうございました。

「トワと神樹の祈り子たち」公式サイト

  • 関連タイトル:

    トワと神樹の祈り子たち

  • 関連タイトル:

    トワと神樹の祈り子たち

  • 関連タイトル:

    トワと神樹の祈り子たち

  • 関連タイトル:

    トワと神樹の祈り子たち

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:06月13日〜06月14日