
プレイレポート
[プレイレポ]ドッジボールのようなボスバトルを楽しめる「BAKUDO」など,集英社ゲームズの「BitSummit the 13th」出展タイトルを紹介
2022年の初出展から今年で4回目の参加となる集英社ゲームズブースには,5タイトルが出展されている。本稿では,ブースで試遊可能な3タイトルの中から国内初プレイアブルとなる「BAKUDO」とアップデートが行われた「ANTHEM#9」を紹介しよう。
なお,「シュレディンガーコール」については,昨年のBitSummitに出展されたバージョンと変わっていないようなので,以下の記事を参考にしてほしい。
死にきれない魂と通話するADVやタイマンのボスバトルをテーマにしたFPSアクションなどを出展。BitSummit集英社ゲームズブースをレポート

2024年7月19日から7月21日まで,京都府のみやこめっせで開催された「BitSummit Drift」にて,集英社ゲームズがブースを構えていた。ブースには3つの試遊タイトルと,1つの映像出展タイトルが展示されていたので,本稿でまとめて紹介しよう。
「BAKUDO」(Steam 球技バトルアクションゲーム)
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台湾のゲームスタジオ・SAYIL GAMESが手がける本作は,学園SFとボールスポーツを組み合わせたボスバトルアクションゲームだ。プレイヤーは主人公のユリアを操作し,ライバルと「闘球」を操って戦う球技バトルに挑んでいく。
バトルはユーザーが操作できる主人公ユリアと敵による対決で,ドッジボールのようにボールをぶつけて敵の体力をゼロにすると勝利となる。投げたり投げられたりと,ボールの所有権は目まぐるしく入れ替わる。
相手がボールを投げてきたらタイミングよくキャッチし,こちらがボールを投げるときは,方向キーでボールに軌道をつけ,相手のガードをかいくぐるように投げるのがポイントだ。
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一見するとスポーツゲームのような印象を受ける本作だが,プレイフィールとしては高難度のボスに挑み続ける“死にゲー”に近い。
敵は緩急をつけてボールを投げてくるし,ときにはキャッチ不能なボールを投げてくることもあるので,ボールのさばき方1つ取っても,瞬間瞬間にさまざまな対応が求められる。戦いの中で敵の投擲モーションを覚えてキャッチ,回避,トスを使い分け,敵の攻撃をいなしながら,自分のターンを作っていく必要があるのだ。
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戦いにおいて重要な要素となるのが,BAKUDOゲージの存在だ。BAKUDOゲージはHPとは別に設定されている耐久値のようなもので,攻撃を被弾したり,パーフェクト判定でボールをキャッチできなかったりすると削られていく。
BAKUDOゲージがゼロになると「バーンアウト」状態となり,一部の技が使えなくなるほか,被ダメージが大幅に増加してしまう。相手に攻撃を当てるか,パーフェクト判定でボールをキャッチするとゲージは回復するため,常にBAKUDOゲージが尽きないように立ち回っていきたい。
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BAKUDOゲージは敵にも設定されており,こちらの攻撃を当て続けることで削れていく。ゼロになると敵が一定時間ダウン状態となり,当てたボールがゆっくりと放物線を描いて返ってくるようになる。
このときのボールを空中でキャッチして投げつけると強力なジャンプ攻撃となるほか,当てたボールは再度放物線を描いて戻ってくる。相手が起き上がるまで怒涛の攻撃を浴びせてやろう。
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BitSummitの試遊バージョンでは,チュートリアルを兼ねた肩慣らし的なボスと少し強いボスの2戦を体験できた。敵の攻撃を覚えながらトライアル&エラーを繰り返し,少しずつ上達を感じられるゲーム性はまさにボスバトルにフィーチャーしたゲームといった感じで,終始飽きることなくプレイできた。
いわゆる救済措置的なお助け要素もなく,終始自分の腕を磨いていくというゲーム性はかなりストイックで,ボスバトルが好きな人にはたまらないタイトルとなりそうだ。
ちなみにBitSummitの開催期間中に最終ボスを評価Sランクで倒すと,オリジナルTシャツが各日先着5名にプレゼントされるとのことなので,現地に行く予定で腕に自信がある人はチャレンジしてみよう。
「ANTHEM#9」(Steam デッキビルドとパズルの要素を組み合わせた“ジェムマッチローグライト”)
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本作は,個人開発者のkoeda氏が開発しているタイトルで,デッキ構築とランダム生成,そしてパズルの要素を組み合わせた“ジェムマッチローグライト”を謳っている。
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戦闘やスキル取得などルート分岐をプレイヤーが選んで進んでいくことなど,ベースの部分は,この手のジャンルで馴染み深いシステムとなっており,「Slay the Spire」に代表されるデッキ構築系のゲームを遊んだことのある人はすんなりと入っていける。
戦闘はターン制で,3つのスキルで構築された2つのデッキを持ち,これを交互に使用して戦っていく。ポイントとなるのが,各スキルの発動必要な3色の「ジェム」(赤,緑,青)だ。
ジェムは毎ターンランダムに配られ,プレイヤーが順番通りにジェムの組み合わせを選ぶとスキルの発動条件が成立する。
ジェムの選び方にもコツがあり,たとえば,「赤→緑」が発動条件のスキルと「緑→青」が発動条件のスキルを発動させたい場合は,「赤→緑→青」と3つジェムを選べば,両方の条件を満たせる。
スキルは条件さえ満たせば何度でも使用できるため,配られたジェムと手持ちスキルの組み合わせから最適解を導き出し,最大火力を狙うことが求められる。
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戦闘で勝利のカギを握るのが,敵の行動の妨害だ。敵にはHPとは別にスタミナゲージが設定されており,これを1本削るごとに相手の行動を1つ妨害できる。
スタミナゲージを削れば削った分だけ相手の行動を封じれるので,うまくいけば,相手にまったく攻撃させずに一方的に攻撃ができるというわけだ。
とはいえ,序盤はスタミナゲージを1,2本削るのが精いっぱいなバランスなので,相手の強力な攻撃を妨害し,被ダメージを抑えながら戦っていこう。
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デッキ構築も,ある程度ジェムをそろえやすい単色デッキやバッドステータスの毒を相手に付与しながら戦う毒デッキなどさまざまな戦略が採れた。
デッキ構築系ローグライト要素もあるので,狙ったビルドを完成させるのには運が絡むものの,限られた選択肢の中からどうやり繰りしていくか,という試行錯誤が楽しめそうだ。
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BitSummitの出展バージョンでは,遊び方やコンボのコツなどを学べる「ビギナーモード」と,製品版と同様のルールで遊べる「エキスパートモード」の2種類が遊べる。また,エキスパートモードの「Normal」以上で,30コンボ以上達成してクリアした人には各日先着5名でTシャツがプレゼントされるとのことだ。
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「集英社ゲームズ」公式サイト
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