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「Call of Duty: Black Ops 7」は2025年11月14日発売。エンドゲームありのキャンペーンCo-op,20人対20人のマルチプレイ,ラウンドベースのゾンビモードを実装
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「Call of Duty: Black Ops 7」は,2003年に第1作が登場して以来続く「Call of Duty」シリーズの第22作にあたる。なお,Black Opsシリーズが2年連続でリリースされるのは初めてのことで,TreyarchとRaven Softwareが共同開発中だ。
また,オープンベータを全プラットフォームで,10月3日〜9日に実施する。先行予約者および対象のGame Passプラン加入者は10月3日から早期アクセスが可能となる。
本稿では,事前にメディア向けに公開された情報をまとめてお伝えする。
「Call of Duty: Black Ops 7」公式サイト
舞台は10年後,2035年の近未来
「Call of Duty: Black Ops 7」の舞台は,今から10年後となる2035年の世界。1980年代と2025年を舞台にしていた「Call of Duty: Black Ops 2」(以下,BO2)と,冷戦直後の1991年という設定だった「Call of Duty: Black Ops 6」(以下,BO6)から続く近未来だ。
本作の主人公は,行き場を失っていたブラックオプスの後継となる「Spector One」。BO6では犯罪組織だった「ギルド」が,戦闘用ドローンを生産するハイテク軍事産業に成長しており,BO6の主人公であるトロイ・マーシャルをリーダーとするSpector Oneはその庇護を受けることになっていた。
ところが,Spector Oneは「現実と非現実の境界がなくなる」というマインドコントロール型の新兵器に操られ,さらにギルドの背後にはBO2の悪役だったラウル・メネンデスが絡んでいることを知り,新たな戦いに身を投じることになる。
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Spector Oneのメンバーは,アレックスの息子であるデイビッド・メイソン,BO2の2025年編に登場したマイク・ハーパー,BO2とBO6の双方に登場するエリック・サミュエルズ,そして南太平洋をバックグラウンドに持つ新キャラクターで,「50/50(フィフティ・フィフティ)」というコールサインのレイラーニ・トゥプオラ(Leilani Tupuola)だ。
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4人のメンバーを演じる声優は,メイソン役にマイロ・ヴェンティミグリアさん,ハーパー役にマイケル・ルーカーさん,サミュエル役はジョン・エリック・ベントレーさんがそれぞれカムバック。新参キャラのトゥプオラ役には,ニュージーランドを拠点に活動するサモア系俳優のフランキー・アダムスさんが起用されている。
ギルドを急速に巨大軍需産業にした立役者,CEOである若き科学者エマ・ケイガンはキーナン・シプカさんが担当する。
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最大4人で楽しめるキャンペーンCo-opモード
「Call of Duty: Black Ops 7」のキャンペーンモードにおけるロケーションとして,シリーズではお馴染みのニカラグア,ロサンゼルス,アンゴラ,そして未来都市アヴァロンなどが紹介された。
さらにアラスカと東京も戦場となる。高層ビルやネオン街からなる繁華街「Toshin」,寺院か城のような建築物が確認できる「Den」,ゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)をイメージしたと思われるモノレール駅周辺の「Express」といった日本的なマップが登場するようだ。もちろん,このほかにも未発表の地に足を伸ばしていくことになるという。
本作の大きな特徴が,「Call of Duty: World at War」「Call of Duty: Modern Warfare III」ではフィーチャーされていたものの,Black Opsシリーズにはなかった最大4人によるキャンペーンCo-opモードだ。
プレイヤーがソロもしくはCo-opでストーリーキャンペーンをプレイし終えると,その後は「ゾンビモード風の新しいパス」が登場し,いくつかのマップでローテーションが組まれるような「エンドゲーム・コンテンツ」に進化するという。詳細は不明だが,ギルドの暗躍を妨げるために複数のティア(難度の階層)に分かれた地域を攻略する設定となり,最大32人のプレイヤーで楽しめるとのことだ。
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エンドゲームのCo-opコンテンツをプレイしていくと,それぞれのオペレーターのXP(経験値)を得てレベルアップし,新しいアビリティを獲得できる。紹介されたアビリティには,ドローン操作が可能になると思われる「Drone Charmer」,鉤縄での高速横移動を可能にする「Grapple Hook」などが存在していた。
また,「スペシャライゼーション」と呼ばれるステータスには,ヘルス(体力),モビリティ(移動力),タフネス(強靭さ),そしてエクゾティックス(外因性)という4種のパラメータがあり,これらの数値もアップグレードできるようだ。エクゾティックスは特殊な兵器の利用に関するものだろう。
ゲーム体験のコア部分で大きな改良
「Call of Duty: Black Ops 7」では,シングルプレイヤー用キャンペーンのゲーム体験が「Connected Experiences」(接合型体験)に組み込まれる。これまではチャレンジやシーズンイベントを通して,マルチプレイヤー,ゾンビ,そして「Call of Duty: Warzone」をプレイすることで得られるXPが,それぞれのトラックに用意された武器や迷彩,バトルパスのプログレッションに共有されていた。
最新作では,スタンドアローン型だったキャンペーンもその対象に含まれる。
キャンペーン向けには,ローンチ時に16種類のマスタリー武器迷彩だけでなく,新コンテンツをアンロックできるウィークリー・チャレンジやデイリー・チャレンジまで各エクスペリエンスに用意されるという。
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また,「Call of Duty: Black Ops 7」では“体験の共有”を大きなモットーにして,武器システムも進化している。
新たに採用された「Weapon Build Sharing」は,例えばフレンドとパーティを組んだときに相手が持っている武器が気になったら,数クリックで「ビルドコード」を送ってもらい,フレンドの武器やアタッチメントがプレイヤー側に表示されるようになる。
これまではガンスミスの画像を撮影して見せ合うような手間があったが,ビルドコードを受け取れば半自動的にプレイヤーのガンスミスにも表示されるとのことだ。
おそらくQRコードのようなものになると思われる。ソーシャルメディアやYouTube動画でも共有でき,トップランクのメタビルドやコミュニティで人気のビルドなども簡単にシェアできるという。
なお,BO6同様に奥深いプログレッションやマスタリー,報酬をもたらすクラシカルなスタイルのプレステージが復活すると共に,武器の分野でも改良が施されている。
武器のレベルが最大に達すると,プレステージ1のスロットに光学装置(オプティックス)以外のアタッチメントやユニークな武器迷彩を設定できるようになる。これらは武器ごとに用意されているもので,それぞれの武器にプレステージ用アタッチメントが追加され,段階的にロック解除していくことになるという。
プレステージで武器をさらにレベルアップさせるようなものだが,プレステージ2では武器ごとのユニークな武器迷彩をアンロックできる。それぞれの武器のプレステージマスターは250レベルにもなり,最終的にカッコいい迷彩をトロフィーとして利用できるというわけだ。
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もちろん,CoDシリーズのDNAであるスコアストリークも注力している。四足歩行のミニタンク「D.A.W.G.」(ドッグ),壁を貫通して敵を認識し,射撃できる超強力スナイパー銃「Gravemaker」,爆撃ミサイル「Skewer」,二足歩行ロボット「Rhino」などを新たにフィーチャーし,ラジコン「RC‐XD」は未来的な丸みを帯びたデザインで復活する。
20人対20人のスカーミッシュモードやオーバークロックシステム
「Call of Duty: Black Ops 7」のマルチプレイヤーモードでは,20人対20人の「スカーミッシュ」モードがフィーチャーされる。4人で構成されるスクワッドの5組を1チームとして,最大40人で対戦を繰り広げる。
さまざまなタイプのビークルはもちろん,グラップルフックやウイングスーツなどを利用してスピーディにキャプチャー(拠点制圧)や破壊工作,エスコートといった異なる目標をクリアしていく。ローンチ時点で2種の専用マップを予定している。
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スクワッドで行動するとはいえ,高台からスナイパーライフルでマイペースにヘッドショットを稼ぎたいゲーマーもいるだろう。こうした一匹狼がスクワッドに入ってきたら,スピーディに動き回りながらプレイしたいメンバーには嫌がられるかもしれないが,ポイントはチーム全体で加算されていく。スクワッドの当たりハズレを軽減するような仕組みが取り入れられるようだ。
「Call of Duty: Black Ops 7」のマルチプレイヤーは,BO2をベースにしたようなものになっているとのことだが,新たに「オーバークロック」(Overclocks)と呼ばれるシステムを採用している。
例えばアクティブ迷彩の場合,最初のレベルアップで「チャージスピード+1」のオーバークロックが追加され,第2段階では「ショットを打てば,迷彩装備が再発動される」といったオーバークロックが行われる。プレイヤーの装備やスコアストリーク,フィールドアップグレードなどのレベルアップは,時間経過によって行われていく。
プレイの進行を複雑にすることなく,多彩なゲームプレイや変化を楽しめるようにすることが狙いだ。
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BO6に追加されていたコンバットスペシャリティは,コミュニティの「すべての型にハマりにくい」というフィードバックを受けてパークを練り直し,新たに3つのハイブリッド型スペシャリティを追加した。同じプレイスタイルから2つを選べばボーナスをアンロックできるものの,異なるパークを選択したコンバットスペシャリティでもパークが得られる。
これらはアシスト後の弾丸キルでボーナススコアが得られるサポートタイプの「Overwatch」,弾丸キルの直後にミニマップやコンパスから姿を消せる攻撃型ステルス「Scout」,そしてステルスキルでフィールドアップグレードのチャージを得るサポート型ステルス「Captain」となる。
オリジナルキャラクターが復活するラウンドベースのゾンビモード
「Call of Duty: Black Ops 7」のゾンビモードは,BO6で送り込まれたダークエーテルのストーリーラインを踏襲し,アメリカ人のタンク・デンプシー,ロシア人のニコライ・べリンスキ,日本人のタケオ・マサキ,そしてエドワード・リヒトーフェンが登場する。
それぞれのキャラクター像や個性は作り直されているらしく,思い出深いロケーションを巡りつつ,新たな謎に挑むことになるという。時間軸としては,BO2の続編といったところだろうか。
ゾンビモードは「ラウンドベース」と呼ばれる構造で,CoDシリーズでは過去最大のボリュームになるという。
ラウンドベースとは,リアルタイムでプレイする数十分のセッション(ラウンド)の合間に,いくつかの重要な分岐点やプレイヤーの決断が挟まれているというもの。「Killing Floor」や「Left 4 Dead」といったゾンビ系Co-opシューターでは,おなじみのゲームメカニクスだ。
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「Call of Duty: Black Ops 7」の場合,ゾンビモードの全体マップは非常に大きく,8の字を横に倒したインフィニティマークのような構造になっており,どのようなルートでラウンドを攻略していくのかはプレイヤー次第だ。
ラウンド間は「Transition Spaces」と名付けられた細い一本道でつながっているが,武装車両で移動することになり,そこでもリアルタイムにゾンビをなぎ倒しながら進んでいく。
プレイヤー同士が団結して一緒にプレイしやすい環境を整えると同時に,単独行動で生き延びるのが難しいという緊張感を復活させることが狙いだという。ローンチ時点では,6種の専用マップを用意するとのこと。
もう1つのゲームモードである「ゾンビサバイバル」は,高い評価を得たBO6の「Liberty Falls」がベースになっているという。小さなマップで無数のゾンビに襲い掛かられるが,プレイヤーが生き延びるためにはマップを熟知する必要があるとのこと。
また,手堅い人気を誇るミニゲームシリーズの第4弾「Dead Ops Arcade 4」もフィーチャーされる予定だ。
オムニムーブメントとグラフィックスアップデート
BO6に導入された全方位のダッシュやスライディングが可能なアニメーションシステム「オムニムーブメント」も,さらに改良が進められている。新たにウォールジャンプ,高所から落下時のコンバットロール,銃を構えた状態の移動などが追加されるという。
また,銃を構えながらカバー時も障害物に沿って移動できるようになったことで,カバー中は動けないという感覚を軽減している。
オムニムーブメントに絡むアップデートとしては,いくつかのトラバーサル機能はパークを獲得することで得られるようになる。タクティカルスプリントはデフォルトでは利用できなくなり,スライドやダイビング中のADM(Aim Down Sight)もパークを得ることで可能になる。
「Gung-Ho」というパークは全方向のスプリントを可能にし,「Sprint Fire」が加わることで全方向に銃撃できる。パークによって個性が生み出せる点は,BO6のプレイフィールとの大きな違いになりそうだ。
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グラフィックス面でも,さまざまなアップデートが行われている。
・Dynamic Terrain Deformation
地形変化をダイナミックに表現し,例えば雪原の上を走ったビークルのタイヤ痕がマッチ中はそのまま残る。
・Dynamic GPU Particles
GPUの性能をさらに活かし,パーティクルの数を極限まで増やしたことで,爆破の火花が飛び散ったり,スモークが充満したり,ガラスやコンクリート片が散乱したりする様子の臨場感を高めている。
・Voxel-Based Order Independent Transparency
擦りガラスの向こうに映る風景全体がぼやけているのに,モニターやランプなどの疑似光源がそのまま残っているという光源調整が可能になる。とくにアクティブ迷彩の周囲に溶け込む描写も格段に向上する。
・Volumetric Fluid Simulation
床近くに立ち込める霧,部屋中に充満しているスモークなどがキャラクターの動きによって流動的に動く。ボリュメトリックの滑らかなシミュレーションを実現する。
「Call of Duty: Black Ops 7」の近未来的な世界設定やストーリーから,拡張現実(AR)風のHUD表現になり,これまでの2D的な平面構造ではなく,湾曲化したUIを採用している。ロードアウトの選択からロビーまで,オペレーターが「C-Link」を使って獲得できる情報の多さと使いやすさを目標にデザインしているとのことだ。
前作BO6はフランチャイズ最大のヒットになり,全プラットフォーム総計のセールスは5000万本を突破している。さらなる飛躍を目指す最新作の動向に注目したいところだ。
「Call of Duty: Black Ops 7」公式サイト
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