
イベント
松竹ゲームズがBitSummitに初ブース出展。担当責任者に“エンタメの老舗”が挑むゲーム展開とイベント出展の感想を聞いた[BitSummit]
2024年6月に本格的にゲーム事業へと乗り出し,海外の人気タイトルの日本向けパブリッシングや支援を通じ,およそ1年で独自の存在感を示してきた松竹ゲームズ。その取り組みの現在地を知るべく,会場で事業開発本部 イノベーション推進部 ゲーム事業室 室長の石毛宏明氏に話を聞いた。
![]() |
BitSummitにはこれまで2回,ビジネスミーティングでの参加をしたことがあるが,ブース出展は今回が初。「MiSide -ミサイド-」や「SONZAI」,「夢幻桜楼閣」,「リターン・フロム・コア」,「BrokenLore: UNFOLLOW」,そして発表されたばかりの新作「ヨグ=ソトースの庭」(原題:Yog-Sothoth’s Yard)など,注目のインディータイトルを多数出展した。
![]() |
「日本のユーザーさんからのタイトルへの期待の高さは,SNSなどを通じて感じていました。こうして現地での反応を直接見ると,あらためて“出展してよかった”と思えますね」と,リアルイベントならではの手応えと喜びがあったという石毛氏。物販も「思った以上に興味を持っていただけた」と話し,日本版の発売前ということもあって大きな反応は想定していなかった「ヨグ=ソトースの庭」にも多くの関心が集まったことは,うれしい意味で予想を上回るものだったという。
![]() |
日本では当然のように知られる松竹だが,海外ではその名前を初めて耳にする人も少なくない。興味を持って話しかけてくる海外のゲーム関係者に「どんな会社なのか」と尋ねられることもあり,そこで「130年以上の歴史を持つ映画や演劇の会社です」と伝えると驚かれることが多いという。
近年のインディーゲームでは,“ナラティブ”や“アート性”といった要素への注目がさらに高まっている。そうしたなかで,長年にわたって日本の芸能・エンタメを支えてきた松竹の歴史と実績は,そうした要素を重視している作り手たちにとっても信頼につながりそうだ。
![]() |
松竹のことを知る人からは,「ゲームがヒットしたら映画にしてほしいとか,歌舞伎にできないかって言われることもあります」と笑顔を見せた石毛氏は続ける。ゲーム事業はまだ始まったばかりで,すぐにそういった展開が見えているわけではないが,「いずれはやってみたいですし,そういう展開につなげやすい環境があるのも松竹ならではの強みだと思います」と話してくれた。
![]() |
次の大きな舞台は東京ゲームショウ2025。さらに,「グローバルタイトルの取り扱いが多いので,将来的には海外のイベントにも挑戦したい」と,今後の展望についても話してくれた。
日本のエンタメの老舗が歩み始めたゲームの道。芸能や映像制作の歴史に培われた“物語を届ける力”は,デベロッパからの信頼にもつながっているはずだ。これからどのように広がっていくのかを楽しみに見ていきたい。
![]() |
「BitSummit」公式サイト
4Gamer「BitSummit the 13th」関連記事一覧
- 関連タイトル:
ヨグ=ソトースの庭
- 関連タイトル:
ヨグ=ソトースの庭
- 関連タイトル:
MiSide:ミサイド
- この記事のURL:
キーワード
- PC
- PC:ヨグ=ソトースの庭
- シミュレーション
- アドベンチャー
- Bone Nail
- Bone Nail
- プレイ人数:1人
- 経営
- 松竹
- 恋愛
- Nintendo Switch:ヨグ=ソトースの庭
- Nintendo Switch
- PC:MiSide:ミサイド
- ホラー/オカルト
- AIHASTO
- IndieArk
- イベント
- BitSummit2025
- BitSummit
- 編集部:Junpoco

(C) Bone Nail, 2025. All rights reserved. Licensed & published by Bone Nail.
(C) Bone Nail, 2025. All rights reserved. Licensed & published by Bone Nail.
© Aihasto, 2024. All rights reserved. Licensed to & published by IndieArk. Licensed to & published by Shochiku Co.,Ltd. in Japan.