「BIOHAZARD Survival Unit」は，4Xストラテジーでバイオハザードの新境地を拓く。原作ファンも納得のリスペクトも【PR】

　アニプレックスがパブリッシングする「BIOHAZARD Survival Unit」（iOS / Android）は，2025年11月18日にサービスを開始したばかりのスマートフォン向け新作タイトルだ。カプコンよりライセンスを受け，アニプレックスとJOYCITYが共同開発している。


　タイトル名からも分かるとおり，カプコンの「バイオハザード」シリーズを題材にしたゲームだが，本作はスマートフォン向け4Xストラテジーとして最適化された作品となっている。もちろん，「バイオハザード」らしさを感じられるアクションシーンも用意されているが，基本となる遊びはストラテジー要素と捉えて大丈夫だ。

ファンにはうれしい原作リスペクト。シリーズ未プレイの人にとっての入り口にも

　「バイオハザード」シリーズの歴史は長く，作品内の設定も一大クロニクルとなっているが，本作は原作の世界観を踏襲したパラレルな世界で物語が展開される。

　ジャンルも異なるうえ，主役もプレイヤーが操作する「指揮官」であるため，これまでシリーズに触れたことがない人でもすんなりと遊べるはず。

　もちろん，レオンやクレア，ジルといったシリーズの顔ともいえるキャラクターたちが登場し，プレイヤーを助けてくれるので，本作で「バイオハザード」の世界に入門するのも大いにアリだろう。


　本作の世界観を簡単に紹介しよう。舞台はシリーズでお馴染みのラクーンシティ。街ではゾンビが溢れ返る“バイオハザード”が発生している。主人公は，ラクーンシティに住む両親を訪ねてやって来た青年だが，なぜか謎の施設に監禁されている状態から物語が始まる。辛くも脱出に成功するが，そのままバイオハザードに巻き込まれてしまう。そこで兄を捜すクレアや警察官マービンら生存者と協力して行動することになる。

　やがて主人公が謎の無線の指示に従ってラクーンシティ近郊のアークレイ山地へ向かうと，そこには不気味な洋館が佇んでいた。この洋館には研究施設が併設されており，その存在はバイオハザードと無関係とは考えにくい。主人公たちはこの洋館を拠点に人々を救いながら，この事態を引き起こしたアンブレラ社へと立ち向かっていくのだ。


　シリーズのファンであれば，ここまでの説明で原作への深いリスペクトが伝わってくるはず。時系列としては，「バイオハザード2」の前後のあたりで，原作ではゾンビ化してしまうマービンが主人公と行動を共にしていることから，パラレルなオリジナルストーリーであることが分かる。

　アークレイ山地に洋館が存在するのも，本作のための新設定ではなく原作どおりだ。見覚えのあるコートの女性が密かに主人公を助けるなど，シリーズのファンなら思わずニヤリとするシーンも多い。


　とくに「バイオハザード」らしさが濃く表れているのが探索シーンだ。本作では時折，主人公やクレアを操作して原作さながらのサバイバルアクションが楽しめる。薄暗い警察署や洋館を感染者に怯えながら歩き，手掛かりを探して謎解きをし，弾薬などのアイテムを拾い，ときにはハンドガンで感染者と戦う――その体験はまさに「バイオハザード」そのものだ。

　アルファベットのダイヤル錠や配電盤パズル，ヒューズ探しといった謎解き要素も原作へのオマージュが多い。場所によっては，原作そのままのキーアイテムも登場するし，それらを解くためのヒントも原作風に落とし込まれているので，シリーズのファンは原作のモバイル版を遊んでいるような感覚を覚えるはず。謎解きは難度調整でアシスト機能も付くので，シリーズを初めて遊ぶ人でも安心してほしい。

「バイオハザード」の新ジャンルを開拓する4Xストラテジー

　本作の面白いところは，ここまで原作をリスペクトしつつも，「4Xストラテジー」というシリーズでこれまでなかった新しいジャンルに落とし込んでいる部分にある。

　4Xとは，「探検（explore）」「拡張（expand）」「開発（exploit）」「殲滅（exterminate）」という4つのXを含むシミュレーションゲームのことで，本作では洋館と施設を強化して守りを固め，英雄を育成し，マップ各地に出現する感染者やタイラントなどのB.O.W.（生物兵器）を排除することを目指す。

　ほかの指揮官（プレイヤー）と「同盟」を組んで助け合ったり，非同期PvPを楽しんだりといった，オンラインゲームならではの体験も味わえる。


　時間経過で集まる「食料」「木材」「資材」「燃料」といったリソースを使い，本拠地内の施設を強化し，生存者を「レンジャー」「アタッカー」「ディフェンダー」などの兵士として訓練し，より強い敵に挑んでいく……というのが本作の基本となるゲームサイクルだ。

　いわゆるモバイル系オンラインシミュレーションゲームであり，システムが完成されている分，育成や戦闘の楽しさは折り紙付きだ。ちょっとした隙間時間に資源を回収し，兵士を訓練し，研究を仕込み，時間ができたらログインして成果を確認する――プレイヤーのライフスタイルに合わせて遊べるのがうれしい。


　広大なマップにはイベントが満載だ。ゾンビが群れていたり，物資が残されていたり，生存者たちがギリギリの状態で助けを待っていたりと，さまざまな出来事が起きている。ここに英雄たちを派遣するのが「遠征」である。危険はあるが多くのリソースが得られるため積極的にこなしたい。敵を倒すとより強力なゾンビが出現するなど手応えが増すうえ，事件が尽きることはないため，繰り返し達成感を味わえる。


　遠征の中核を担うのが，シリーズお馴染みキャラクターである「英雄」たちだ。兵士を率いるリーダー的な存在であり，その顔触れは多彩で，初代「バイオハザード」のクリスとジル，「バイオハザード2」のレオンとクレア，「バイオハザード3」のカルロスやミハイルなど，現時点で17人が実装されている。

　主役級の活躍を見せるキャラクター以外にも「バイオハザード2」のマービンやキャサリン，「バイオハザード レジスタンス」のベッカといった印象深いキャラクターも登場する。このあたりはファンなら納得の人選ではないだろうか。

　英雄はさまざまな作品から参戦しており，作品の枠を超えた夢の編成が楽しめる。どんな英雄が追加されるのか，今後の実装キャラクターにも期待が膨らむ。



　英雄たちは強力なスキルを所持しており，遠征での戦闘で活躍する。戦闘はフィールドに配置した英雄へ指示を出し，迫り来るゾンビの群れを倒せれば勝利となる。操作はシンプルで，基本的に攻撃は自動で行われるため，状況に応じてスキルを使ったり配置を変更したりするだけでいい。英雄が十分に強ければ，指示なしでも勝てることが多く，フルオートや倍速もあるため，ゲームに不慣れな人でも問題なくこなしていける。

　スキル使用時には，キャラクターごとに派手な演出が入り，強力なアクションを繰り出す。これらスキルも原作へのリスペクトがあり，例えばクリスはロケットランチャー，ジルはレールガンと，それぞれの登場作品のボス戦で活躍を見せた武装が選ばれている。また，柵を設置して敵を防ぐマービンのように渋い活躍を見せる者もいる。

　遠征では，英雄の属性である「アタッカー」「ディフェンダー」「レンジャー」の役割を理解し，攻守バランスよく編成するのが勝利への近道となる。ディフェンダーを前に置き，アタッカーやレンジャーを守るのが基本だが，敵は背後から襲ってくることもあるため，全員を満遍なく育てておく育成の手腕も問われる。


　いわゆるガチャ的要素の「リクルート」では，新たな英雄を獲得できる。演出としては，洋館のヘリポートで照明弾を打ち上げることで，ヘリが新しい英雄を運んできてくれるというもの。「バイオハザード」シリーズのヘリといえば，よく墜落することで有名だが，本作ではきっちり仕事をこなしてくれるので安心してほしい。

同盟で仲間と協力し合い，この世界を生き抜く

　こうして洋館の守りを固めていると，周囲に同じような洋館が建ち並んでいることに気付くはずだ。そう，本作では1つのマップに無数のプレイヤーが存在し，生存のため戦い続けているのだ。

　そんな彼らが集まったものが「同盟」であり，一部のコンテンツは同盟参加が必須となっている。例えば原作で強力だったタイラントが強敵として登場するのだが，本作では同盟の力で対抗できる。個で撃破するのが難しくても，同盟が「集結」すれば撃破は難しくない。タイラントに向けて複数の部隊が進軍する光景はまさに圧巻だ。もちろん，強力な敵の討伐に成功すれば，難度に応じた報酬を得られる。

　ほかにも，強大な敵と戦う「アリゲーターハント」や便利なアイテムが手に入る「専用ショップ」，より強くなれる「専用研究」など，同盟に参加することで得られるメリットは多い。同盟は自分で設立できるし，誰かの同盟に入ることもできるので，ある程度気楽に参加することをオススメしたい。


　シリーズファンなら溢れるようなリスペクトを感じられ，原作を知らない人でも王道ストラテジーかつバイオハザードの入り口として楽しめるのが，「BIOHAZARD Survival Unit」だ。隙間時間に強化や研究を進め，時間があるときに遠征や同盟コンテンツをじっくり楽しむ。いつの間にか本作が日常に組み込まれていることに気付くはず。年末年始に向けてやりごたえのある新作ゲームを探しているなら，ぜひ一度本作を遊んでみてほしい。