BitSummitで見つけた気になるゲーム「Ascending Inferno」を紹介。サッカーボールを蹴って地獄から抜け出せ！［BitSummit］

　BitSummit the 13thのオーストラリアブースで，キャンベラを拠点にするOppolyon Studiosが開発を手がける「Ascending Inferno」が試遊展示されていたので紹介しよう。


　2024年10月にリリースされている「Ascending Inferno」は，足だけを使ってプラットフォームの上層に向かって登っていく，フディアンゲームやFoddlikeなどと呼ばれるジャンルを継承する2Dプラットフォーマーだ。開発者によると「プレイヤーのイライラを誘発するためのゲーム」とのこと。


　主人公となるパープルヘアが特徴的な女性ダニー（Dani）は，ある夜，サッカーが大好きだった弟ヴィンセント（Vincent）の夢を見て目を覚ます。ヴィンセントは，サッカーボールをリフティングしながら，建設中のサッカースタジアムを登っていく途中で落下して命を落としてしまったのだ。
　ダニーが目覚めると，地獄の最下層にいた。そこでヴィンセントの魂が宿っているサッカーボールをリフティングしながら，プラットフォームの上層へと進み，地獄界から脱出するために奮闘していくことになる。


　ピクセルとボクセルを組み合わせた独特のアートスタイルが特徴の「Ascending Inferno」だが，「ダンテの神曲」にインスパイアされたという9つのステージは，辺獄（Limbo），性欲（Lust），大食（Gluttony）といった罪のテーマに分かれている。
　プレイヤーは，ボールを遠くに飛ばしたり，リフティングで蹴り上げたり，ヘディングのコンビネーションを加えたりして，ボールの落下地点をコントロールしながら，先へ先へと進んでいく。ボール扱いに失敗してプラットフォームから落下してしまうと，どこまで落ちているかは分からず，そのたびに絶望が待っている。

　道中には，秘密のストーリーが楽しめるシークレットルームや，クリアするとコスメティックスアイテムが手に入るチャレンジなどが用意されている。スピードランもあり，やり込みプレイも可能だ。じっくりと自分のペースでプレイしたいという人のために，チェックポイントシステムを導入して難度を下げるオプションもある。


　2025年7月11日には，インタフェースと字幕が日本語に対応し，これにあわせてトレイラーが公開されている。なお，日本語対応をもって，開発は一息ついた状態とのことで，現在は新作に向けて構想を練り始めているとのことだった。

　現在Steamストアページでは40％オフになるセールを7月25日まで実施中だ。自分の拙さにイライラしながらフッドライクなゲームに挑戦したい人は，遊んでみるといいだろう。

髪型以外は顔も腕回りの肉付きもそっくりなこの二人。4人しかメンバーがいないというOppolyon Studiosで，レベルデザイン担当のセバスチャン・アンダーソン（Sebastian Anderson）氏と，サウンドデザイン担当のベンジャミン・アンダーソン（Benjamin Anderson）氏という双子の兄弟開発者だ。どちらがどちらかは分かりません

「Ascending Inferno」公式サイト

「BitSummit the 13th」公式サイト

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