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ポケモン&メトロイドヴァニア風味の「Rewilders: The Lost Spring」。エンドリングで高評価なHerobeat Studiosが初公開[gamescom]
現地では,そのプレイアブルデモを見せてもらう機会があった。
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「Rewilders: The Lost Spring」は,環境破壊によって多くの原野が失われるとともに,“ハントゥ”と呼ばれる希少生物たちが絶滅の危機に瀕している,ファンタジー世界が舞台となる。
主人公のアビーたちは昆虫の加護により生きてきた種族だが,過激な農薬や殺虫剤の蔓延によってハントゥがいなくなった弊害を受けている。この世界では花が咲かず,実も実らず,大地が枯渇してしまっただけでなく,不気味なモンスターたちまであふれかえっていた。
賢者だった祖母まで失ってしまったアビーは,拠点となる「スカイシップ」に乗り込み,さまざまな地域を旅する。目的は,とらわれの仲間たちを解放し,もとの環境を取り戻して,ハントゥたちを手懐けたり,希少な植物を持ち帰って甲板の上で育てたりすることだ。
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見た目的に,どこかジブリアニメに影響を受けたようなカラーパレットの世界観から親近感を受ける。基本はアクションアドベンチャーだが,全体としては多彩なゲームジャンルをうまく織り交ぜ,大人から子供まで楽しめるゲームデザインを目指しているようだった。
挑むステージは同じバイオームでも,スカイシップからジャンプして雲を突き抜け,大地に降り立つ前からスタート地点が異なる。また,ステージ内は敵や報酬の場所も変化するなどランダム性が高い。
バトルはとくに中ボス系が強力に調整され,キルされる可能性を高めている。倒されると謎のクリーチャーがスカイシップに亡骸を持ち帰り,蘇生され,新たに挑み直すローグライトなループ構造になっていた。
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ステージ内ではシークレットエリアを見つけたり,ショートカットを発見したりする,メトロイドヴァニア的な探索を楽しめる。
さらにグライダーやグラップルフック,ウォールランといった移動法をスキルアップしていくことによって,以前は到達できなかった場所に到達できるのだと,プレイ中に教えてもらった。
さらに,本作の特筆すべきゲーム要素が,ハントゥを収集していくというポケモン風の要素だろう。ハントゥは現時点で20体ほど存在するようで,一度に4体ほど引き連れて旅することが可能だった。
また種類ごとにそれぞれ能力が異なり,敵をノックバックさせてサイドアタックを仕掛ける,氷結の範囲攻撃や毒の足止めなどの手段で,アビーのアクションにシナジー効果をもたらしながら共闘してくれる。
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アビーの冒険を最初から最後までお供してくれるコンパニオンが,ハチのカラーリングながらも,コバエのようにずんぐりむっくりな姿をした,ハントゥよりさらに小さな昆虫の精霊だ。
精霊には具体的にどのような能力があるのかは不明だったが,画面を見ていると,アビーの基本武器「ハニーディッパー」(はちみつをすくう小さな木製道具)のようなメレー武器に合成して攻撃性を高めたり,ジャンプするたびにその手助けをしてくれたりと,細かなアニメーション演出を確認できた。
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今回のアナウンスに合わせてSteamストアページも公開されたが,現時点では日本語対応も発売時期も未定のようである。
本作はエンドリングと同様,「意味のあるテーマ」を前面に押し出した,心温まるゲームを開発したいという,デベロッパの思いが伝わってくる作品に仕上がることが予期できる。気になる人はウィッシュリストに追加して続報をチェックしておくといいだろう。
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「Rewilders: The Lost Spring」公式サイト
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