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“アーティスト”としての一面に触れ,光の演出とサプライズにも魅せられた「ROF-MAO 2nd LIVE - Limitless」レポート
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印刷2025/07/22 13:39

イベント

“アーティスト”としての一面に触れ,光の演出とサプライズにも魅せられた「ROF-MAO 2nd LIVE - Limitless」レポート

 VTuber / バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属するユニット「ROF-MAO(ろふまお)」のライブイベント「ROF-MAO 2nd LIVE - Limitless」が,2025年7月20日に神奈川 / Kアリーナ横浜にて開催された。

 本稿では,ボリューム満点のセットリストや思わぬサプライズで観客を魅了し,大盛況のうちに幕を閉じた本公演の模様をレポートする。なお,配信視聴チケットは8月3日23:59まで購入可能,視聴期間は8月4日23:59までとなっている。以下,ライブ内容のネタバレを含むため,これから視聴予定の人はご注意いただきたい

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 「ROF-MAO」は,加賀美ハヤトさん剣持刀也さん不破 湊さん甲斐田 晴さんによる男性4人組ユニットで,毎週木曜日22:00から放送されている公式番組「木10!ろふまお塾」(以下,ろふまお塾)での活動を中心に,幅広く活躍している。昨年には初の単独ライブも成功させており,2回目となる本ライブでは「前回からの変化や進歩」が期待されていたのではないだろうか。

「ROF-MAO 2nd LIVE - Limitless」公式サイト


進化,挑戦,そして絆──
4人が描いた“Limitless”な一夜


 開演時間になると,生バンドによる演奏が始まり,客席からも拍手や歓声が飛び交う。会場内のボルテージが高まったところで,ステージ上にはROF-MAOの4人が登場した。1曲目を飾るのは,彼らにとって「はじまりの曲」でもある「New street, New world」。アカペラから始まるこの楽曲は,観客の視線を一気に引きつけていた。

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 本ライブでは無線制御のブレスレットライトが使用されており,光の演出や一体感に,序盤から驚かされる。ソロパートではライトの色が各メンバーのカラーに変化するなど,ステージの展開に合わせて点灯してくれるのも嬉しいポイントだ。

 さらに,会場となったKアリーナ横浜は,ハイクラスのスピーカーが設置されており,音響のよさでも知られている。筆者も以前から友人に評判を聞いていたが,あらためてその迫力を体感した。

 続いて披露されたのは「情熱的ボーイ」。突然現れたモンスターを4人が倒す……というMVを再現したかのような演出が印象的だ。今年3月に発売されたアルバム「MOMENTUM」に収録された「ガム」や,「にじさんじフェス2022」のステージで初披露されたのも記憶に新しい「一撃」と,冒頭からフルスロットルなセットリストが続く。

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 「はじまりました『Limitless』!」という加賀美さんのひと言を皮切りに始まったMCでは,「もうライトの話をしたい……!」と,演者側も制御ライトのすごさに感動している様子を見せた。

 各メンバーがライトの色を呼びかける場面では,オレンジ,フクシアパープル(ROF-MAOでの不破さんのメンバーカラー),レインボーなど色とりどりの光がステージ上で輝きを放ち,会場内は一気に驚きと興奮に包まれた。

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 加賀美さんが「ずっと(ライブで歌うのを)楽しみにしていた曲」「皆さんは今朝,聴いてきたかも」と語ったのは,「勝利の歌〜最強無敵ナンバーワン〜」だ。毎週日曜朝に放送されているTVアニメ「最強王図鑑〜The Ultimate Tournament〜」のOPとしても知られる本楽曲では,出演者の衣装が変化する瞬間も見どころのひとつだろう。

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 ここからは「2nd LIVE Specialメドレー」ということで,初期の曲から比較的最近のものまで,計8曲が披露された。

 本来は加賀美さんと甲斐田さんによる楽曲「Follow Your Heart」を,今回は4人全員で披露。そのほか,バンドアレンジによる「前進宣言」,ステージ上やライトが虹色に煌めいた「ウィーアーポップスター」など,彼らの歩みとともに楽曲が増えてきたことを実感できるメドレーに,グッときた人も多いはずだ。

 とくに「Let’s Get The Party Started!」は,2022年7月に開催された「Kuzuha & Kanae & ROF-MAO Three-Man LIVE『Aim Higher』」以来,久しぶりに披露されたようにも感じられた。当時は声出しが禁止されていたこともあり,出演者や観客にとって“リベンジ”の場になったのではないだろうか。

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 ボリューム満点のセトリに「すごいね……」「無事終わって良かった」と語ったのは甲斐田さんで,ROF-MAOの歴史を感じさせる新たな試みに,こちらも圧倒された。

 ここまで熱量高めな曲が多く披露されてきたが,少し雰囲気を変えて,4人が歌ったのは「Refresh.exe」。曲中に行われたアニコブ(不破さんと甲斐田さんによるコンビ名)のファンサに,客席からは歓声も飛び交っていた。

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 バンドアレンジでの「感情BONDING」に続く「Bring it on」では,驚くべき仕掛けが用意されており,間奏の際にはROF-MAOや「ROF-MAL(ろふまる)」の着ぐるみが登場。4人と4匹が音楽に合わせて踊る姿は,本楽曲のMVを彷彿とさせた。

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 バンドメンバーによる演奏で場をつないだあとは,「布袋尊」「AGATTA」「Hands Up」を熱唱。「AGATTA」では,4人がタオルやブレスレットライトを身につける姿も印象的で,観客も同じようにタオルを回す様子が見受けられた。

 ライブの終盤戦では,「知っている手紙」「今日みたいに」と,心にしみる楽曲をメンバーたちが歌い上げる。とくに「今日みたいに」は,甲斐田さんが「ANYCOLOR MAGAZINE」のインタビュー(リンク)でも「印象深い1曲」として挙げており,アップテンポな楽曲が多いROF-MAOの,新たな一面が垣間見えたように思う。

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 ここで出演者たちはいったん降壇するが,会場内にアンコールが鳴り響くと,スクリーンには「木10!ろふまお塾」収録後の風景が映し出された。

 収録を終えた4人の元へ,突如D(ディレクター)が登場。番組の功績が認められたとして,ライブのセトリを2曲決める権利を与えられたと語るDは,企画で制作された不破さんと甲斐田さんのソロ楽曲「哲学ニンゲン」「古傷マーモット」を提案したと4人に伝えた。

 2人は生歌唱を回避するべく,3つの「10秒チャレンジ」へ挑戦することに。1つでも成功すれば歌唱回避となるが,加賀美さんを手押し相撲で倒す「10秒わたくし倒し」,剣持さんを大爆笑させる「10秒大爆笑」など,難解なチャレンジの数々に苦戦し,成功には至らなかった。

 さらに,一方が描いたイラストを当てる「10秒筆絵伝言」でも,「タイムリープする不破湊」という難しすぎるお題が飛び出し,2人はチャレンジ失敗。ライブでの歌唱が決定すると,会場は大歓声に包まれた。

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 甲斐田さんの数々の「古傷」が歌詞に綴られた「古傷マーモット」では,銀テ(銀テープ)や花火が吹き出す演出と,思いも寄らない豪華さに,思わずクスッと笑ってしまった人も多いだろう。

 曲の終盤では,衣装が変わりそうで変わらない……というまさかの展開にツッコミを入れる彼の姿も見られ,ライブ会場はいつもの「ろふまお塾」らしい雰囲気へと変化していく。

 8分超の大作であり,日々の疑問を歌に乗せたという「哲学ニンゲン」では,「まぁでもいっかー!」からはじまるコーレスで会場が大いに盛り上がった。

 ライブならではのアドリブパートに加え,3人を次々と巻き込んでいく不破さんの様子からも,長年ともに歩んできた4人の絆がうかがえた。

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 完全フル尺での披露に「良かった!」「本当に良い思い出になった」と絶賛するメンバーたち。アーティストとして活動するカッコイイ彼らとのギャップには,毎度驚かされるばかりだ。

 「ROF-MAOのアンコール曲,聴きたいですよね!?」と披露されたのは,これまでにバク転やダイカガミ(加賀美さんの衣装)の登場など,数々のサプライズでファンを熱狂させてきた「I wanna! You wanna!」

 さらに「皆さん,お待ちかねのやつ見せますか!」と加賀美さんが発すると,曲調が一気に変化し,2024年のエイプリルフールに投稿された「アイドル」(YOASOBIカバー)を,加賀美さん,不破さん,甲斐田さんの3人が歌い上げた。

 「聞いてないぞ!?」「ダイカガミ2は?」と混乱する剣持さん。タイトルどおり“アイドル”なパフォーマンスを見せる3人に対し,「やめろー!」と最後まで抗っていたりと,ライブ上でも“ROF-MAO without 剣持刀也”が体現されていたように思う。

 2024年に引き続きドッキリを仕掛けられた彼は,「どんなROF-MAOのダンスより難しかったじゃん」「プロ意識すごいわ」と言葉を残している。

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 ライブグッズとして販売されていたTシャツを着こなし,いよいよお待ちかねの告知コーナーへ。新グッズの発売決定ライブの振り返り生配信の告知が続くなか,とくに観客の目を引いたのは,ROF-MAO史上初となる「海外ロケ」動画の公開決定リンク)だろう。

 無人島から始まり,全国行脚,沖縄旅と,常に面白さを提供してきた彼らの海外進出には,大きな期待が寄せられる。この先のROF-MAOが,ますます楽しみになるようなひとときだった。

 告知コーナー終了後には,出演者それぞれから感想が寄せられた。「もうちょいデカいところ(会場)でやりたい」「まだまだ駆け抜けていきたい」(不破さん)といった妥協を許さない言葉や,「Kアリーナに行ってみたいと思って,はじめて来たのが演者としてだった」(剣持さん)という,バーチャル神奈川在住の彼らしいコメントも並んだ。

 ラストに選ばれた楽曲は,勇気付けられるような歌詞にも注目してほしい「フルカウント」。1曲目「New street, New world」と同様,アカペラパートはとても見応えがあった。

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 ここでライブは終了し,加賀美さんによるアナウンスが放送される。「ブレスレットライトの無線制御機能をオフにさせていただきます」という言葉に寂しさを感じたのも束の間,「お好みの色を灯してください」「バンドの方々はステージへお戻り下さい」と続き,再び4人がステージへと登壇。観客の“自ら選んだ色”に包まれながら,4人は「DiVE !N」を力強く歌い上げた。

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 「(今回のライブは)めちゃくちゃすごい」という剣持さんの言葉(リンク)を,あらためて実感することとなった「ROF-MAO 2nd LIVE - Limitless」。ラストは「来週木曜10時にまたお会いしましょう!」「また日常で会いましょう」という言葉,そして「ありがとうございました!」という挨拶で,温かく締めくくられた。

「ROF-MAO 2nd LIVE - Limitless」公式サイト

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