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iPlay 80 mini Ultraは,低価格ゲーミングタブレットの“答え”になるのか。発売前に,その強みと弱みをまとめてみよう
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印刷2026/04/07 08:00

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iPlay 80 mini Ultraは,低価格ゲーミングタブレットの“答え”になるのか。発売前に,その強みと弱みをまとめてみよう

 スマートフォンは星の数ほどあるし,大きいタブレットも結構種類があるが,意外と少ないのが8インチサイズのタブレットだ。iOSには「iPad mini」という唯一無二の絶対王者が君臨しているが,Androidにはその選択肢がびっくりするくらい少な……かった。割と最近まで。

 高級志向も低価格路線も,いまとなっては結構な種類の8インチサイズが世に出ているので選択肢がだいぶ増えてきたが,実際に「ゲームをする」という話になると今日本で普通に買えるのは,Snapdragon 8 Gen 3搭載の「LAVIE Tab EX」(メーカー直販9万円弱。素直に毎回Legion Tabをそのまま出してくれればいいのに……),Dimensity 9400+搭載の「Xiaomi Pad Mini」(メーカー直販7万5000円〜),バカっ速SoCのSnapdragon 8 Eliteを積んだ「REDMAGIC Astra」(メーカー直販9万円弱〜),「iPad mini」(メーカー直販8万円弱〜)などのラインナップに限られていたわけだ。
 普通に楽しもうとすると,どれも軽く10万円オーバーコースだ。

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 でもAmazonあたりをちょっと探せば,8インチタブレットは1万円強から存在する。

8インチサイズって,小説読むのにもちょうどいいんですよねえ
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 例えば自炊書籍のビューワーだったり,例えば軽くYouTubeを観るくらいだったり,そういう用途であれば問題ないが,さすがにUnisoc T620とかHelio G99とかで,4Gamerの読者の皆さんが遊ぶようなスマホゲームをするのは,かなりツラい。
 軽いしバッテリーも結構持つし,Widevine L1に対応してる製品が多いので動画ビューワーとしても最適だし,顔認証とかもちゃんとあったりして結構便利ではあるのだけど。
 そんな不毛の地である低価格ゲーミングタブレットに颯爽と登場したのが,Alldocubeだ。2025年の春,Snapdragon 7+ Gen 3を搭載した「iPlay 70 mini Ultra」(以下,70miniU)を引っさげて乗り込んできた。

※SFマンガに出てくる戦闘機みたいな名前だが,Androidデバイスが対応するGoogleのセキュリティ認証レベルを指す用語だ。L1〜L3までの3つがあり,一番高いランクであるL1に対応していると,NetflixやAmazon Prime Videoなどの高画質映像(4KやHDR)を再生できる。つまり逆に言うと,L1に対応していない限り高画質映像は再生できない。タブレットで動画を観る人なら,実質必須の機能だ。

 それまでも格安タブレットメーカーとして有名ではあったけど,まさかスナドラを積んでくるとは。しかも2.5Kディスプレイは144Hz対応で,メモリも12GB,内蔵ストレージも256GBあって,microSDスロットまで付いている。iPad miniなんかmicroSDは使えないし,一番安いやつなんか128GBしかないのに。

 その70miniU(今でも4万円で買える)の衝撃から1年近くが経ち,順当にアップグレードされたであろうタブレットが登場する。それが今回の「iPlay 80 mini Ultra」だ。

★良い点
 SIMが使える(しかも5G通信)
 microSDスロットがある
 小さくて軽くてそこそこ速い
 すべての用途にソツなく対応できる

★注意点
 ゲーム特化型ではない(ので同価格帯最高速ではない)
 なのでゲーミングに関する機能もあまり搭載していない
 リフレッシュレートが固定なのでバッテリー持ちがちょっと微妙 *修正予定*




Alldocube iPlay 80 mini Ultraとは


 前述のように,Alldocubeはお手頃プライスのAndroidタブレットを数多く展開しているブランドだ。一世を風靡した70miniUの流れを引き継いだ「iPlay 80 mini Ultra」は,同社の製品群の中でも最も高いスペックで,ゲームやエンタメ用途をメインにしたモデルだと言ってよいだろう。

 要であるSoCは,70miniUのSnapdragon路線から離れて,MediaTekのDimensity 8300を搭載している。最新のSoCというわけではないが,普通のゲームを普通に遊ぶには十分なスペックだ。
 ディスプレイは8.8インチの2560×1600px,リフレッシュレートは144Hzに対応している。サイズも解像度も70miniUと同じなので画素密度も343dpiで,ほかの同ランクのタブレット群と変わらない。

※ここに問題があるのだが,それは原稿の後半で。

 メモリは12GBで内部ストレージが256GB。microSDスロットも搭載しており「1TBまで対応」と書いてあるが,家にあった2TBのmicroSD(SanDisk Extreme)をあっさり認識したので,おそらく2TBまで拡張可能だと思われる。自炊のコミックも書籍も雑誌も,Netflixでダウンロードした動画も持ち運び放題だ(内部ストレージ化機能には対応していないのでアプリインストールはできない)。
 しかしこれは,筆者のmicroSDをたまたま認識しただけの可能性もあるので,使う前には一度メーカーに問い合わせをしてみてほしい。

microSDカードの2TBを正しく認識している。読み書きもしてみたが,問題はなかった
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 そのほかのスペックもなかなかのものだ。7200mAhのバッテリーを搭載して(33Wで充電可能で,バイパス充電も20Wで可能だ),Wi-Fi 6Eだけでなく,nanoSIMによる5G通信にも対応している。
 8インチサイズのタブレットはmicroSDとSIMが使えるだけで相当貴重なのだが(冒頭で名を出したタブレット群は,iPad以外すべてどちらも使えない),5G通信にまで対応しているのは現時点ではこれだけだ。
 DP Altモード出力対応のUSB-Cポートもあるので,HDMIをつなげば出先などでホテルの大きいTVに出力して楽しむこともできる。スピーカーは正直なところ「素晴らしいクオリティ」とは言えないが,キチンとステレオだし実用上の問題はない。

 カラーは「ディープスペースグレー」の1色。フルメタルボディではないが,そのおかげ(?)でちょっと乱暴に扱っても気にならないし,330gの軽量設計だ。持ち運びもバッチリなので,これでこそ5G通信対応が生きるというもの。

iPlay 80 mini Ultra スペック表
SoC MediaTek Dimensity 8300
メモリ 12GB
ストレージ 256GB
ディスプレイ 8.8インチ LCD / 500nit
解像度 2560×1600 / 343dpi
Widevine L1 対応
リフレッシュレート 144Hz固定
サイズ(mm) 縦208.2 × 横129.6 × 厚さ7.75
バッテリー 7300mAh / 33W充電
通信 Wi-Fi 6E / SIM(4G/5G)
対応コーデック AAC / SBC
重量 330g
発売時価格 4万9999円
(通常価格5万4999円)


外観


可もなく不可もなし。どこでも使えるソツのないデザインは助かる。カメラは2眼に見えるが下はただのフラッシュ。技適番号もちゃんと入っている
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 裏面も含め,デザインはいたってノーマルかつシンプル。スケルトン風だったり謎の色が入ってたりと奇をてらったデザインではないので,ケースなしで剥き身のままで,どんな場所で使っても違和感はないだろう。
 縦持ちにしたときの画面上部にカメラがあり,右側面は電源とボリューム,左側面はnanoSIM/microSDのスロット,下にはUSB-Cの充電ポートがあり,上下(横持ちのときは左右)にスピーカーがある。
 四隅はラウンドになってるので持ち方によって「イテテ」となることもないし,エッジも面取りされてるので,薄く見える(感じる)デザインになっていて好感が持てる。
 しかしこのnanoSIM/microSDのスロットが,70miniUに比べて使いづらい。ピンをやたらに奥深くまで刺さないと取り出せないうえに,とても硬いのだ。今回借りた個体の問題かもしれないが,クリップを伸ばして使ってるようなズボラさんだと,ちょっと厳しいかもしれない。

 また,上下のスピーカーは正面に向かって右側に配置されている。つまりこれ,ボリュームボタンを上にして横持ちしたときに,手がスピーカーを塞がないようになっているわけで,細かいところにちゃんと気が遣われている。
 全体的にビルドクオリティは高く,きしんだりする感じもない。Androidタブレットのあるあるとして,最初から保護フィルムがとても綺麗に貼られているが,ただのプラフィルムだ。傷も付きやすいし画面の綺麗さも失われるので,気になる人は最初に剥がそう。

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 サイズは一般的な8インチサイズタブレットのもの。所有している中から似たようなサイズを集めてみたが,細かな差はあれど大きさにはほぼ大差がない。
 ちょっと残念だなと思ったのは,3.5mmオーディオジャックが今回もなかったこと。箱に“GAMING TABLET”と書いてあるのだし,やはり付けておいてほしい。まぁ薄型タブレットの基板にとってオーディオジャックの場所は「すごく邪魔」なのだろうけど。

手持ちの似たサイズ5枚。左から,iPlay 80 mini Ultra,Xiaomi Pad Mini,Lenovo Legion Tab,REDMAGIC Astra,iPad mini(7th)。こうしてみると,ほぼサイズは変わらない
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縦持ちのときの右側面には電源ボタンとボリュームボタン。電源ボタンは,分かりやすく赤。反対側にはmicroSD/SIMスロットがある
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下面には,中心にUSB-Cコネクタと,あとスピーカーと,たぶんマイクかな? なおUSB-Cコネクタは完全にセンタリングされている。上面にはスピーカーしかない
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画面


 昨年あたりの「8インチAndroid」は,ディスプレイが8.4インチなものも多かったが,本機はいまどきサイズの8.8インチで,わずかに大きくなった。解像度は2560×1600の2.5Kだ。
 ベゼル幅も普通に小さいし,リフレッシュレートも144Hzのヌルヌルで明るさも500nits。「格安タブレット」と呼ぶにはちょっと気が引けるスペックになってきている。

 もちろん,価格帯が上の製品は解像度が2Kどころではないのだが,解像度は上がればいいというものでもないし(むしろ使う上ではベゼル幅とか持ちやすさのほうが重要だったりする),低すぎてもショボイ。
 今まで何十枚ものタブレットを使ってみたが,それぞれの時代における「デジタルデータの解像度」みたいなものを考えると,今はこれくらいが一番使い勝手のよいところではないかと個人的には思う。

 さて本機はWidevine L1にも対応してるので,みんな大好きネトフリやアマプラの視聴にもなんら問題ないし,解像度と画面の大きさ的に電子書籍やマンガを読むのも申し分ない。ここで生きてくるのはmicroSDスロットで,これがあるがゆえにダウンロードした動画も自炊データもほぼ無限に持ち運べると言っても過言ではないだろう。
 タブレットを純粋なゲーム専用機として買う人はそんなに多くないだろうから,汎用性が高いのは大変にありがたい。

 ……さて冒頭で「リフレッシュレート144Hz対応に問題がある」と書いたが,そこにも触れておこう。本機のリフレッシュレートは,144Hzまで対応しているのだが,現時点(2026年4月1日)では,「144Hz以外のリフレッシュレートに設定できない」という問題があるのだ。

70miniUは,ちゃんと4種から選択できる。バランスのよい90Hzあたりが個人的なお勧めだ
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 70miniUを掘り起こしてチェックしてみたが,「60/90/120/144Hz」のそれぞれで固定できるようになっている。直接のライバル機種であろうTitan 1を見ても,同様だ。
 Webを見たりSNSをチェックしたりメールを書いたりするだけで144Hz表示をしていたらそれはちょいとばかりオーバースペックで,アイドリングしてるだけでガソリンをバラ撒いてるクルマみたいなものだ。

iPlay 80 mini Ultraは,4Gamerを見ていても144Hz固定。過剰になめらかだ
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 設定が見つからなかったので自動調整なのかと思い,「開発者向けオプション」で画面にリフレッシュレートを表示させてしばらく使ってみたが,何をしていても144Hz固定だった。
 いくら最近のスマホ/タブレットの電力消費が最適化されているとはいえ,これはさすがにバッテリーの無駄遣いでしかない。
 電源につなぎながらゲームをプレイしたりする分には問題ないが,バッテリー駆動させると途端に144Hzが重荷になってくる。
 60Hzを120Hzにしたらバッテリーの持ち時間が半分になるかというとそんなわけはないので,致命的……というほどではないが,持ちは確実に悪くなるし(悪くならなかったらそれはそれで問題だ),ここはアップデートで対応してほしい。前モデルでは出来てたのだから。

※メーカーに問い合わせたところ「リフレッシュレートの切り替え機能は現在開発中で,今後のメジャーアップデートでの対応を予定しています」とのことで,いずれ無事に修正されるらしい。


サウンド周り


 ステレオスピーカーは悪くないが,まぁ「悪くない」というレベルだ。ややざらりとした音で,低音が弱めの中高音域メイン。70miniUにはdtsテクノロジーが搭載されていて,それを使うとちょっとマシになったのだが,今回はそれもないのがやや残念。
 音量を上げすぎない限り,耳に刺さる“痛い音”でもないので,動画視聴やゲームにおいても必要十分なクオリティ……だとは思うが,単純に機能ダウンとも呼べる部分なので少し寂しい。

 さて本機には3.5mmオーディオ端子がないので,気になるのはBluetoothの対応コーデックだ。調べてみたところ,
・AAC
・SBC

に対応しているようだ。……2種? ライセンス料の関係でaptXが難しいのは理解できるが,LDACくらいはあってほしかった気もする。

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SIM


 さて本機最大の売りは,nanoSIMによる5G通信に対応していることだ。大手キャリアのSIMは全部持ってるので,ホントに各キャリアで5Gが使えるのかどうか試してみよう。

(左)ソフトバンク:問題なし。ワイモバイルなどの周辺APNも含めて自動認識して設定要らずで,キチンと5G表示している
(右)NTTドコモ:問題なし。筆者の回線はspmode設定だが,すんなり自動で設定されて5Gをつかんだ。こちらも問題なし
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(左)povo:比較的新しいブランドだが正しく自動設定OK。5Gも問題なし。メイン3キャリアはほぼ問題なさそうだ
(右)楽天モバイル:こちらもすんなり自動設定できて,5Gもつかんでいる。ちょっと前に別な海外製Androidスマホで全然設定できなかったことがあったが,これは問題なし
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 というわけで,大手キャリアはほぼ大丈夫そうだ。対応バンド一覧をくださいとメーカーに伝えたらくれたので,日本に関係ある部分だけを抜き出して掲載しておこう。

FDD-LTE(4G):Band1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B
TDD-LTE(4G):Band38/40/41
5G NR:n1/n3/n5/n8/n20/n28/n38/n41/n77/n78

 参考までに日本のキャリアが4Gで使うバンドは,それぞれ

NTTドコモ:Band1/3/19/21/28
au:Band1/3/11/18/26/28/41
ソフトバンク:Band1/3/8/11/28/41
楽天モバイル:Band3/18

となっている。
 ドコモではBand21が不足,auとソフトバンクではBand11が不足しているが,これらは「対応してなくてもそんなに困らない」(=致命傷ではない)ので,ほぼ問題はない。プラチナバンドはすべて対応しているので,山間部であっても通信はできそうだ。GPSも使えるので,大画面カーナビにもなる。

 5Gも,筆者のテスト環境(東京都中央区)ではほぼ問題なく掴んだが,ドコモだけが使うn79(4.5GHz)には対応していないので,ドコモの5G対応だけはちょっと心しておいたほうがよいかもしれない。NTTドコモもドキュメントの中で

ドコモ以外のAndroid 5G端末では、ドコモだけが運用する4.5GHz[n79]などの一部の5G周波数に対応できていない可能性があります。その場合、利用可能な5Gエリアが異なりますので、事前に端末が実装している周波数帯を十分に確認の上、契約ください。

と書いてあることだし。まぁ対応しようとするとコストがかかるので,ないままでも問題はないが。


カメラやバッテリー,セキュリティなど


 そのほかの部分にも触れておこう。

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 カメラは風景メモに使える程度かと思っていたが,ちゃんとマクロぽいのも撮れたりして普通に便利。70miniUのリアカメラは「2眼ぽいフリして実は片方フラッシュ」だったが,そこは今回も変わらない。

 しかしこんなに「持ち運んで使うこと」に長けているのに,前モデルに引き続き指紋認証も顔認証も使えない……と思ったら,顔認証が付いた! さすがMediaTekのSoCだ。
 設定してみたが割と反応も速いし,十分に実用的。個人的には,画面をイチイチ見なくてもいい指紋認証のほうが好きだし便利だと思うので,ぜひ次モデルではそちらもお願いします。

 バッテリーの持続時間については,PCMark for AndroidのWork 3.0 battery lifeで計測してみたところ,画面の明るさ「80%」で,100%から20%まで減るのに7時間7分だった。
 かなり長丁場でのベンチマークなので,リフレッシュレートが144Hzに固定されているのはかなり効いているはずで,ここを90Hzとかに設定できるようになったら,さらに稼働時間が延びるはずだ。

 あと,20Wでバイパス充電ができるのは大変ありがたいが(充電差しっぱなしでゲームとか動画とか楽しめる)であればやはり,Xiaomi Pad miniやLenovo Legion Tabのように,下だけでなく縦持ち向かって左面などにもUSB-Cのポートが欲しかった。横持ちだと充電しながらゲームするの邪魔なので……。

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33Wをフルに活用するには,PD PPS/Fixedに対応している必要があることには注意。しかし,本体付属のUSB-ACアダプタが20W対応なのはどうかと思います……
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ゲーム


 お約束の「原神」PC / PS5 / Xbox Series X|S / Android / iOS)をプレイしてみよう。
 まずはお約束のデフォルト「画質:中」からいってみたが,これはかなり余裕。なんらストレスを感じない。言っても最高レベルのSoCというわけではないので,次に控えめに「画質:高」まで上げてみたが,なんら問題ない。30分はおろか1時間弱プレイしてみても,とくにフレーム落ちでカクつく様子もない。

 では,ということで「画質:最高」で動かしてみたが,思っていたよりは快適だ。「デバイス負荷:非常に高い」ではあるので,30分強プレイしていると左手のあたり(カメラ側で,SoCがある場所と思われる)があったかくなってくるが,熱くて触れないレベルではない。
 1時間近くなってくるとさすがにちょっとカクついてくるが,ちょっとプレイするくらいならなんら問題はない。
 とはいえ現実的な話,このスペックで「画質:最高」で遊び続けるのは無理があるし,バッテリー的にもまったく好ましくないわけで,「画質:中」あたりのヌルヌルfpsでプレイするのが一番よいだろう。そういう意味では,なんら問題なく動くし遊べる。

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 描画が厳しい箇所を何時間もやりこんだわけではないが,原神がこれくらい動くなら,重くて遊べないようなゲームはなさそうに思える。
 Dimensity 8300は,70miniUのSnapdragon 7+と比べて(一般論として)熱処理があまり上手ではないSoCだと思うのだが,この程度で済んでいるのであればさほど問題はなさそうだ。


ライバル機種と比較してみよう


 さておそらくだが,これを買おうと思っている人はすでに「iPlay 70 mini Ultra」を持っていたり,Headwolfの「Titan 1」と悩んでる人も多かったりするのではないかと思うので,あれこれ比較してみよう。ベンチマークテストはお約束の3種で,それぞれ3回実行して,その3回の平均値を記載している。

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左からiPlay 80 mini Ultra,iPlay 70 mini Ultra,Titan 1。並べて撮ると「全部姉妹機かな?」というレベルでそっくりだ。サイズはもうこれ「全部同じ」と言ってもいいだろうし,重量だってほぼ同じ。横の電源ボタンが赤いことまで一緒だ。シェルの色味も同じだし,スピーカーとUSBポートの位置も同じ。nanoSIM/microSDスロットの位置とカメラが微妙に違うくらい
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 スペック表を見てもベンチマークを見ても分かると思うが,実はiPlay 80 mini Ultraは,iPlay 70 mini Ultraの「上位版」ではない(と断言して差し支えないだろう)。
 最初は,「上位版」でさらに速くなって,さらにゲーム向きになったのではないかと思っていたのだが,そうではなかった。方向性としては,「iPlay 70 mini Ultra」の別バージョンといった雰囲気だ。あくまでもベンチマークの数値でしかないが,70miniUのコストパフォーマンスの高さはいまだに健在だということだ(なお数値の話だけをするならば,ざっくり言ってSnapdragon 8+ Gen1あたりのSoCと同じ数字だと思う)。

8.8インチタブレット スペック比較
スペック iPlay 80
mini Ultra
iPlay 70
mini Ultra
Headwolf
Titan 1
SoC MediaTek
Dimensity 8300
Snapdragon 7
+ Gen 3
MediaTek
Dimensity 8300
メモリ 12GB 12GB 12GB
ストレージ 256GB 256GB 256GB
ディスプレイ 8.8インチ LCD 8.8インチ LCD 8.8インチ LCD
明るさ 500nit 500nit 500nit
解像度 2560×1600 2560×1600 2560×1600
画素密度 343dpi 343dpi 343dpi
Widevine L1 対応 対応 対応
DP出力 対応 対応 対応
リフレッシュレート 144Hz固定 60/90/120/144Hz
から選択
60/90/120/144Hz
から選択
サイズ(縦x横x厚さ,mm) 208.2×129.6×7.75 208.2×129.6×7.9 209×130×7.9
バッテリー 7300mAh
33W充電
7300mAh
20W充電
7200mAh
20W充電
通信 Wi-Fi 6E
SIM(4G/5G)
Wi-Fi 6
SIMなし
Wi-Fi 6E
SIM(4G)
重量 330g 335g 330g
価格 4万9999円
(発売時)
通常価格5万4999円
4万2999円
(2026年3月1日時点のAmazon価格
5万9998円
(2026年3月1日時点のAmazon価格

ベンチマークスコア比較
ベンチマーク iPlay 80 mini Ultra iPlay 70 mini Ultra Headwolf Titan 1
Geekbench 6 Single 1399 1818 1292
Geekbench 6 Multi 4306 4602 3862
3DMark 1.4.517 2743 2886 2887
Antutu v11(総合) 1,484,236 1,657,528 1,575,868
Antutu v11(GPU) 380,200 399,692 437,783
※ベンチマークテストは,同じものを5回やった平均値を記載しています


まとめ


 「お高くない感じの8インチタブレット」として見ると,かなりお勧め度は高い。ゲームもそこそこちゃんと動くし,普通に使ってるぶんにはサクサクだし,microSDも使えるし,nanoSIMも5Gで使えるし,日常タブレットでやるようなことのほとんどのことは,間違いなくこれでできるだろう。リフレッシュレート144Hzは,Webブラウジングだって快適だ(というかオーバースペックなので早く直してほしいけど)。

 むしろ,前モデルにあたる70miniUに比べて,大きな性能差がないのがちょっと予想外だった。ベンチマークレベルでの話をするなら同等かちょっと下くらいだし,型番から考えても,これは70miniUの「上位機種」ではないと思ってよいだろう。
 価格と性能のバランスが非常に優れていて,唯一無二のポジションを取った前作と比べると,実際には1万円ほど高い。しかし「ハードウェアスペック的にほぼ同性能」であり,かついちいちテザリングで繋がなくてよい5G通信ができるようになっているわけで,顔認証やGPSなど追加されたものを考えると,価格差には見合っているといえるだろう。

 なぜかしばらく不毛の地だった「8インチサイズタブレット」は,片手でつかめる絶妙なサイズ感(と軽量さ)に,ハイエンド機に並ばんとする処理能力を詰め込んだ,理想の電子デバイスだ。
 ゲームもできて,仕事もできて,動画も観られて,小説も読めて,マンガだって読めて,もちろんSNSだってできる。24時間をフルに使っても消費しきれない“コンテンツ”に埋もれている我々の生活に必要なのは,あらゆるものを過不足なく消費できる8インチサイズのタブレットなのだ。

ブラックジャックによろしく / 佐藤秀峰
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Kindleを横持ちで使うのも結構好き
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 Appleは,いつも微妙な空気感を出しつつも,いまだそのジャンルを見捨てないでくれているし,Androidについても,Amazonなどでよく見かける「格安タブレット」はもちろんのこと,冒頭で述べたような大手メーカーもようやく重い腰をあげて作り始めてくれている。
 その中でも,頭一つ抜け出た製品を登場させたメーカーだけに,今回の「iPlay 80 mini Ultra」は最初ちょっと肩透かしを食らってしまった感じは否めない。

 しかし8インチサイズのタブレットで,できるだけ安く,5G通信で,外でもオンラインゲームや動画をストレスなく楽しみたいというオーダーであれば,事実上この製品しか選択肢がない。価格と性能のバランスも大変良く,そういう意味では唯一無二のポジションだとも言える。
 「通信はしない」とか「通信はテザリングでいい」という人や,互換性を重視するゲーマーであれば,いまでも「iPlay 70 mini Ultra」をお勧めしておこう。通信機能に魅力を感じないのであれば,やはりこちらを選ぶべきではない。あとAndroidゲーム界隈においては,なんだかんだ言ってもSnapdragonがメインストリームなのだし。

 さて最後に,「製品名の数字は増えてるのに上位版ではないの?」とメーカーに聞いてみたときのコメントを掲載しておこう(掲載許可はもらっている)。メーカー自身も,違うニーズに向けた製品だとして考えているようだ。

 iPlay 80 mini Ultraは,前モデルであるiPlay 70 mini Ultraより高い性能になるという売り出し方はしません。それら2つは異なるバージョンであり,異なるニーズを満たしているのです。80 mini Ultraは,5Gでの通信という機能を増やすことが最大の目的だったのです。
 実はこれら2つの製品は,もともと互いを補い合う存在として定義/設計していました。高性能な4G/5Gモデルを求めるユーザーの声は実に多く,そのニーズにも応えるべきだという背景があったのです。


 ちなみに,70miniUの型番は「U880」で,80 mini Ultraの型番は「T880」だ。後ろの数字が同じで頭の文字が違うので,上記にあるように,おそらくは同時にプロジェクトが始まった,定義違いの姉妹機なのだろう。
 そう考えると,スペック的な意味で70miniUとほぼ差がないことも容易に理解できるし,むしろ,1年遅れで出たことによって5Gに対応できたのかもしれない。なおメーカーとのやり取りの中で「Android 17にも必ずアップグレードできます」という言質も取れたのは,ちょっと嬉しいポイントだ。

 10万円近く出すのはちょっと抵抗があるけど,便利な8インチタブレットが欲しいなぁ……という人には,70miniU同様にかなりお勧めできるガジェットだといえる。

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