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ブロック崩し×メトロイドヴァニアの新作ファミコンゲーム発売。頭蓋骨をボール代わりに,探索やボス戦を繰り広げる
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「The Trial of Kharzoid」の舞台となるのはXyleriaという王国だ。この地を支配する魔術師Kharzoidは,囚人の魂を魔法の頭蓋骨に入れ,罠とモンスターでいっぱいの迷宮へ送り込んで試練を課すという邪悪な遊びを始めた。主人公は,Kharzoidの支配を打ち砕くべく,頭蓋骨と化して迷宮に挑むことになる。
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本作のジャンルは「アルカノイドヴァニア(Arkanoidvania)」が謳われており,これはブロック崩しの「アルカノイド(Arkanoid)」と,探索アクションとしての「悪魔城ドラキュラ(Castlevania:キャッスルヴァニア)」に由来する。「アルカノイドのような古典的なブロック崩しと,探索や巨大ボスの討伐,壁の中から見つけたチキンを食べるなど,キャッスルヴァニアの定番要素が融合している」とのことだ。
ブロック崩しのボールになるのは,上記のストーリーにも出てきた頭蓋骨で,プレイヤーはラケットを動かして頭蓋骨をはね返し,迷宮のブロックやモンスターに当てて道を切り拓いていく。公式動画を見る限り,街での移動もブロック崩し式に頭蓋骨をラケットで跳ね返すようで,なかなか徹底している。
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80画面以上のフィールドが用意されており,モンスターが待ち構えていたり,行く手がブロックで塞がれていたりなど,さまざまなバリエーションが存在している。アップグレードや巨大ボスとの戦いもあり,このあたりは,しっかりメトロイドヴァニアだ。また,2人での対戦モードも実装されているというから,盛りだくさんの内容であるようだ。
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価格は50ユーロ(約9200円)となっており,NESの物理カートリッジと紙マニュアル,箱が用意される。また,itch.ioではダウンロード版の配信が行われており,こちらは最低価格10ドル(約1580円)だ。日本語対応についての表記はないが,たくさんのテキストを読まなければならないといったゲームではないだろう。
Homebrew Factoryはレトロゲームの物理版を扱うフランスのパブリッシャで,一定数の注文が集まると生産に入るシステムだが,本作についてはすでに生産と販売のフェイズに入っている。
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ブロック崩しとメトロイドヴァニアを組み合わせるというのはユニークなアイデアだろう。家庭用ゲーム機の高性能化が進んでいるが,工夫を凝らしたデザインのゲームを旧世代機向けに開発するのは単なる懐古趣味にとどまらず,興味深い。
Homebrew Factoryのゲームの中には,ファミコンの光線銃型コントローラを使った対戦型ソーシャル推理ゲーム「Undercover Shot」といった個性派もある。1人が裏切者となってNPCに紛れ,もう1人がこれを見破って光線銃で撃つというもので(関連記事),インディー開発者のアイデアには今後も要注目だろう。
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