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かつて発売が見送られた幻の実写格闘ゲームから隠れた名作まで,exA-Arcadiaが8本の新作格闘ゲームを発表
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exA-Arcadiaは,ゲームセンターに置かれるアーケードゲーム用の基板で,名作に新要素を追加したバージョンやインディーゲームの移植など,個性的なラインナップで支持を集めている。
今回は8本もの格闘ゲームが発表されており,当時を知る格闘ゲームファンであれば突然の復活に喜びを隠せないだろう。
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「スペクトラルVSジェネレーション カオス」(リンク)
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アイディアファクトリーのシミュレーションRPG「スペクトラル フォース」「ジェネレーション オブ カオス」のキャラクターたちが戦う,「スペクトラルVSジェネレーション」(2005年)のexA-Arcadia版であるようだ。
今回は「スペクトラル」「ジェネレーション」「カオス」という3つのプレイスタイルが登場し,操作感覚も調整された。また,オリジナルとアレンジ2つのBGMで遊べるとのこと。
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「ザ・ランブルフィッシュ2 ネクサス」(リンク)
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オリジナルの「ザ・ランブルフィッシュ2」(2005年)は,キャラクターの身体のパーツを組み合わせる「S.M.A.(スムースモデルアニメーション)」による滑らかな動きと,攻撃を受けると服が破れたり,メガネが外れたりといったダメージ表現が話題となった。2022年にはネット対戦機能を追加した家庭用ゲーム機版が発売されており,長らく愛され続けている作品だ。
今回は,大型対戦バランス調整と新規トレーニングモード追加が行われるという。
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「羅媚斗」(リンク)
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セガサターンで発売された「羅媚斗」(1997年)は,中華風のキャラクターが激突する,カートゥーンスタイルの格闘ゲームだ。「獣神珠」によって2段ジャンプや必殺技による削りの防止といった特殊能力を獲得でき,奥深い対戦を楽しめる。
現時点では「開発決定」とだけアナウンスされている。
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「よたものバトラーズ!」(リンク)
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ニュージーランドのインディーゲームスタジオであるMental Drinkが開発した「Fight'N'Jokes」(2024年)のexA-Arcadia版の模様だ。同スタジオを設立したLattanzio Antonio氏は本作が発表された「EVO Japan 2025」の会場に訪れていた(リンク)。
現時点では「開発決定」とだけアナウンスされている。
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「堕落天使リベンジ」(リンク)
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「ストライカーズ1945」「ガンバード」といったシューティングで知られる彩京の格闘ゲーム「堕落天使」(1998年)は,無法の街を舞台とした映画的なムードとダークな雰囲気漂うキャラクター,構えを変える「スイッチング」というシステムが話題を呼んだ。
2019年にはexA-Arcadia版の開発がアナウンスされているが(リンク),今回は「開発再開」が発表された。
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「ブレイジングストライクAC」(リンク)
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インディーゲームスタジオRareBreedが開発を手がける,近未来を舞台に個性的なキャラクターによる多彩なコンボを楽しめる「ブレイジングストライク」(2024年)のexA-Arcadia版である。
対戦のバランス調整や全体的なシステムの改善に加え,さらに進化したトレーニングモードを実装しているという。また,exAの独自技術によりグラフィックスレンダリングの強化,原作より3倍速い2フレーム入力処理が謳われている。
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「タトゥーアサシン」(リンク)
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Data East Pinballが開発するも発売されることのなかった実写格闘ゲーム「Tattoo Assassins」(1994年)がexA-Arcadiaで復活するようだ。同作には2196種類のフェイタリティ(トドメ技)が存在するとされているが,今回のリリースでその全貌が明かされるのだろうか。
「形意拳 ザ・マーシャルマスターズ」(リンク)
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IGSの「形意拳」(1999年)のexA-Arcadia版だが,現時点では「開発決定」とだけアナウンスされており,追加要素などの詳細は不明である。
「形意拳」は,清を舞台に拳法家たちがぶつかり合うという内容で,「蛇拳」や「鶴拳」などさまざまな拳法が滑らかなモーションで再現されているのがカッコいい。そして,通常技によるいわゆるチェーンコンボを必殺技でキャンセル,ここから分身を呼び出す「分身攻撃」,さらに超必殺技……とどんどん技がつながっていくシステムが合わさると,拳法の達人になったかのような気分を味わえる。
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懐かしい名作が追加要素とともに楽しめるexA-Arcadiaだが,今回はかなりコアなラインナップが揃ったという印象だ。特に印象深いのが見送られた「タトゥーアサシン」の復活で,ゲーム保存の観点でも意義深い取り組みといえる。もともとの開発進行度が発売レベルに達している作品に限られるだろうが,格闘ゲームに限らずこうした「幻の作品」は存在しているため,今後もこうした取り組みが続くことに期待したい。
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