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「開発中のゲームについて語りたくない」。「Papers, Please」のルーカス・ポープ氏が生成AIによる模倣作品の広がりに警戒感
開局から数か月が経過した同番組の記念すべき最初のゲストとして,日本に長らく在住し,「Papers, Please」(2013年)や「Return of the Obra Dinn」(2018年)などで業界内外から高い評価を受けるルーカス・ポープ(Lucas Pope)氏が出演した。
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マイク・ローズ氏は,tinyBuild Gamesでの活動を経て,よりインディー分野への注力を強めるべく2017年にNo More Robotsを創設した人物だ。
一方,ラミ・イズマイル氏はオランダでVlambeerを共同設立し,「Nuclear Throne」(2015年)などのヒット作を手がけたのち,独立系開発者向けの支援やコンサルタントとして広く活動している。
そんな2人が始動させたポッドキャストの初回ゲストとなったのがポープ氏だ。埼玉県に20年近く在住するポープ氏は,GDC 2024においてGame Developers Choice Awardsのパイオニア賞を受賞するなど,その独創性や開発スタイルでインディーゲーム業界でも高く評価されている。直近では,2024年10月にブラウザゲーム「Moida Mansion」をitch.ioで(リンク)で突如無料公開している。
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番組内でポープ氏は,「ゲーム業界に身を置いている感覚はない」と語るなど,一匹狼なスタンスを明かした。「Papers, Please」や「Return of the Obra Dinn」の成功は非常に幸運だったと振り返る一方で,次回作も同等の評価を得なければならないというプレッシャーがあると語っている。
そうした背景もあり,最近ではPlaydateのようなプラットフォームに向けて,9か月ほどのサイクルでリリースできる,小規模ながらも自分のアイデアとそこから得られる面白さを重視した作品を手がけるようになったという。
また,ローズ氏は,ポープ氏の開発哲学だけでなく,新作の情報を引き出そうと試みたが,同氏は自身の開発状況について非常に慎重な姿勢を崩さなかった。「Papers, Please」や「Return of the Obra Dinn」では開発中のアイデアを公にすることも多かったが,現在は生成AIによるアイデアの吸収や,リリース前の模倣作品の氾濫に対して強い警戒感を抱いており,プロジェクトが完成に近づくまで情報を一切公開しない方針にしているとのことだ。
独特なアイデアで知られるポープ氏だが,実は筋金入りのシューティングゲームファンでもあり,特に「DOOM」シリーズを愛好しているという。今回のポッドキャストでも,2016年にリリースされたリブートシリーズ第1弾「DOOM」の素晴らしさについて,ゲーム開発者としての視点で熱弁していたのが印象的だった。
イズマイル氏は「若い開発者には,ルーカス・ポープの作品をプレイするように勧めている」と話していた。ゲーム開発を単なる作業や評価のための手段ではなく,開発することそのものが楽しいと話すポープ氏だけに,今後の動向にも注目したい。
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